クレソン、みずみずしくおいしい
クレソン、水流を好む
クレソン(watercress)は、アブラナ科の多年草で、
ウォータークレス、オランダガラシとも呼ばれます。
肉料理の付けあわせやサラダに、
おなじみのハーブです。
水辺に生える植物ですが、頻繁に水やりをして
土を湿らせておけば、畑でも栽培できます。
茎葉を収穫して、食用とします。
ピリッと辛くさわやかな風味がし、
油っこい料理の後味をすっきりさせてくれます。
クレソンは、『健康草』と呼ばれるほど、
ビタミン類やミネラルなどの栄養価の高い植物です。
また、利尿作用や貧血を防ぐ効果、消化不良、関節炎、
疲労回復などに効果があるとされています。
肉料理の付けあわせだけでなく、おひたしなどにして
積極的に使いたいハーブです。
ドライにした葉は、ハーブティーにしても良いでしょう。
■クレソンの育て方 栽培方法
クレソンは丈夫で、栽培は容易です。
生長が早いので、摘み取り収穫をすれば
次々と枝を増やし、収穫を続けられます。
・タネまきと育苗
5月にタネをまく春まきと、9月にまく秋まきがあります。
ポットに培養土を入れ、3ヶ所に浅いくぼみをつけ、
それぞれ1粒ずつタネをまきます。
覆土は極薄くし、たっぷりと水やりをします。
・植え場所
日のよくあたる場所~半日陰を好みます。
ただし、暑さに弱いため、日当たりのよい場所では
真夏には蒸れて茎葉が溶けるように落ちたり、
根腐れを起こしやすくなります。
日当たりのよい場所に植えたら、夏は遮光するか、
思い切って栽培を休み、秋に新しく株を育てても
よいかもしれません。
・植え付け
春まきは6月、秋まきは10月、
本葉3~4枚の頃に植え付けをします。
あらかじめ1㎡当たり苦土石灰80g、
化成肥料40gを施しておきます。
ポットから根鉢を崩さないように抜いて
株間20cmで植え付けます。
植え付け後、たっぷりと水やりをします。
・追肥と土寄せ
葉色を見ながら液肥や化成肥料を追肥します。
・水やり
クレソンは水辺に生える植物なので、
水切れは厳禁です。
土の表面がやや乾いたら、
たっぷりと水やりをしましょう。
・増やし方
料理で残ったものを水に漬けておくだけでも、
節々から根が出てきます。
・収穫
4月~11月、必要に応じて茎葉を切り取り収穫します。
切った部分近くの節からわき芽が発生し、次々と収穫できます。
あまり大きく育てると、茎が硬くなるので、
どんどん収穫しましょう。
花が咲くと生育が落ちるので、早めに摘み取ります。
収穫後は追肥をしましょう。
・病害虫
あまり病害虫の心配はありませんが、
アオムシやコナガ、アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどが
つくことがあるため、こまめにチェックし、早めに防除します。
POINT!
1.水辺の植物なので、頻繁に水やりをします
2.とう立ちしてきたら摘芯し、わき芽を増やします
3.摘めば摘むほど新芽の成長がよくなります