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バジルの育て方

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ブッシュバジルもかわいらしいです


■バジル栽培データ


英名・学名 basil・ocimum basilicum
形態 多年草
原産地 アフリカ、太平洋諸島
草丈/樹高 40cm~90cm
開花期 7月~11月
花色 白、ピンク、紫
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 やや弱い
耐暑性 普通
特性・用途 初心者向き、料理に使える


■バジルの育て方

イタリア料理には欠かせない、トマトとの相性が抜群なバジルは、
シソ科メボウキ属の多年草の香味野菜です。

多年草とされているものの、寒さに少し弱いため、
日本では一年草扱いになっています。

日本で最もポピュラーなのはスイートバジルですが、
他にも自然に細かく枝分かれしていくブッシュバジル、
香りが特徴のレモンバジルやシナモンバジル、
濃い紫の色が美しいダークオパールバジルなど、
たくさんの品種が存在します。

種からでも苗からでも育てやすいので、
ガーデニングやハーブ初心者の方におすすめです。

・栽培環境
風通しと日当たりの良い場所を好みます。
ただし、真夏は強い直射日光により、葉焼けを起こしたり、
土が乾燥しやすくなったりすることがあるので、
半日陰で管理するといいでしょう。

・タネまき
4月中旬~6月頃が種まきの適期です。
3号サイズのポットに種まき用の用土を入れ、
1ポットにつき4粒~5粒の種を間隔を空けて置きます。

バジルは好光性種子といって、発芽するために光が必要なので、
種に上にかける土はごく薄くにしておきます。

種まきが終わったら、種が流れないようにそっと水を与えます。
発芽するまでは、あまり土が乾かないように注意しながら管理します。


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バジルの発芽


・間引き
まいた種の発芽がだいたい揃ったら、1回目の間引きを行います。
発芽しているものの中で、双葉が傷んでいたり、
弱く見えるものを間引きます。

ポットの中に3株残るように、間引きましょう。
間引いた後、芽がぐらぐらすることがあるので、
株元に軽く土寄せしておきます。

本葉が5枚~6枚になったら、定植を行います。
定植後、1週間~2週間ほどして株がしっかりしてきたら、
2回目の間引きを行います。

3株あるうち、一番大きく健康に育っている1株だけを残し、
残りは間引いてしまいます。
この時も、株元に少し土寄せしておきましょう。

・摘芯
草丈が20cmを超えたら、摘芯を行います。
摘芯を行うことで脇芽が育ち、さらに脇芽の摘芯を繰り返すことで、
株がこんもりと茂り、葉の数が増えていきます。

下から2節芽の葉の少し上を手でちぎるか、ハサミで切って摘芯を行います。
その後、脇芽が伸びてきたら同じように摘芯を行い、
最終的に3回~4回くらい摘芯を行います。


Basil02.JPG
ハーブの寄せ植えにしても便利


・水やり
バジルは乾燥に少し弱いので、水切れを起こさないように注意します。
地植えの場合は、しっかり根張りができていれば、
さほど神経質になることもありません。

雨が数日降っていないなどで、土が乾燥していると感じたら、
たっぷりと水やりするようにしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いていたら、
容器の底から水が出てくるまでたっぷりと与えるようにします。

夏の間は気温も高く、土が乾きやすい環境になります。
朝に水を与えても、夕方に土を確認して乾いているようであれば、
またたっぷりと水を与えておきましょう。

◎高収穫のために
・摘芯
葉の数を増やすためには、枝の数を増やす必要があります。
そのために不可欠なのが摘芯の作業です。
摘芯を繰り返すことにより、枝葉が増えて収穫量も増えます。

・肥料
肥料切れも収穫量を左右します。
肥料切れを起こさないように、定期的に肥料を与えるようにしましょう。

・花芽摘み
バジルを育てていると、花芽がつくことがあります。
花が咲いてしまうと、葉が硬くなってしまい、香りも弱くなります。
花芽が伸びてきたら、根元から切っておくようにすると、
長く収穫することができます。

・肥料
種まきから定植までは、追肥の必要はありません。
定植してから2週間ほど経ったら、
1月に1回のペースで緩効性の固形肥料を与えるか、
1週間に1回のペースで規定通りに薄めた液体肥料を水代わりに与えます。

肥料切れを起こすと、枝葉の茂りが悪くなり、
下葉がぽろぽろと落ちてきてしまいますので、忘れずに。

・病害虫
葉や茎、特に新芽にアブラムシがつきやすいです。
葉の表裏、茎と葉の付け根などをちょくチェックし、
数が少ないうちに粘着テープなどを使って捕殺するようにします。


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チーズ、トマトとの相性がいいですね


■収穫と利用

柔らかい葉を順次収穫し、生でサラダやピザのトッピングに使うことができます。
収穫した葉を乾燥させ、保存袋や瓶などに入れて湿気ないようにしておけば、
長期間の保存が可能になります。

また、ペーストを作っておけば、いつでもパスタに使うことができます。

■参考
・バジルの効用は?

バジルの効用は?

Basil (1).jpg


バジルは日本でもおなじみのハーブです。
シソ科の植物のため、風味もシソに若干似ています。

"バジリコ"と呼ばれる事もありますが、
"バジリコ"はイタリア語、英名が"バジル"です。

和名はメボウキといいますが、
これは、バジルの種子(バジルシード)が、
水分を含むと30倍にも膨らんでゼリー状になり、
このゼリー状の物質によって、目の汚れを取り去る、
目薬として利用されてきた事によります。

・バジルの栄養
バジルの栄養成分で特筆すべきはβカロテンが豊富な事です。
βカロテンは、抗酸化作用と免疫力を高める作用があるため
アンチエイジングに非常に効果がある成分です。

また、ビタミンEも多く含まれている方です。
ビタミンEも抗酸化作用をもつ成分です。

アメリカの国立がん研究所は、がんの予防に有効な植物性食品を
リスト化しましたが、βカロテンとビタミンEのWの
抗酸化作用などにより、バジルもこのリストに入っています。

そのほかの栄養成分としては、カルシウムや鉄分、
マグネシウムなどのミネラルが含まれています。


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香味野菜の寄せ植えを作っておくと便利


■バジルの効用

・リナロール
バジルの香りの主成分は"リナロール"という、
ラベンダーやベルガモットなどにも含まれている成分で、
軽くて清々しい良い香りがします。
この香りには鎮静作用があり、腹痛や吐き気などを鎮めてくれます。

また、殺菌・抗菌作用が強いため、風邪や気管支炎、解熱、
口内炎などの予防効果があるとされています。

虫さされや炎症には、生の葉を揉んですりつけると効果があります。
ただし、肌荒れを引き起こすメチルカビコールという、
成分が含まれているため、使用には十分注意しましょう。

・カンファー、オイゲノール
リナロールを含め、バジルに含まれている、カンファー、
オイゲノールなどの香気成分にはリラックス作用もあるため、
ストレスを解消したり、片頭痛にも効果があると言われています。

・シネオール
香り成分にはこれらのほかに、"シネオール"を含んでいますが、
この香りを蚊が忌避するため、虫除けになります。

そのほかバジルには石鹸のような界面活性作用を持つサポニンが、
微量に含まれているため、咳止めの効果があります。


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バジルの芽生え


■バジルの利用方

バジルはトマトと相性が良いので、
トマトとバジルとモッツァレラのカプレーゼサラダなど、
様々な料理に利用されます。

ハーブティーも、様々な利用法があります。
普通に飲むだけでなく、バジルには殺菌効果があるので、
うがいをすると、風邪予防や、口内炎の炎症に効果があります。

また、濃く出したハーブティーや、
フレッシュまたはドライバジルを浴槽に浮かべたハーブバスもお勧めです。

フレッシュな香りによって、リラックス効果や、
不眠,頭痛、ヒステリーなどに効きます。

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