ワサビは、水のきれいなところで育つイメージがあるので、
自宅でワサビ栽培をしている人は珍しいでしょう。
もともとワサビは涼しいところで育つので、
家庭で栽培するのは難しいと言われています。
しかし家庭でワサビ栽培ができないということはないので、
興味がある人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
ワサビ栽培はその方法によって、収穫できるワサビの種類が変わってくるので、
そのぶん栽培する楽しみも多くなると言えます。
ワサビ栽培の方法は、水を使って栽培する方法と畑で栽培する方法があります。
水を使って栽培すると、できるワサビは「水ワサビ(沢ワサビ)」、
畑を使って栽培すると「畑ワサビ(丘ワサビ)」ができます。
畑ワサビに比べて、水ワサビの方が根も茎も太いものができるので、
水で栽培する方がおすすめですが、環境作りが難しいですね。
畑ワサビも風味や香りは変わりませんので、
家庭で栽培する場合はやりやすい方でいいでしょう。
株分けでどんどん増やせます。
家でできると便利です
◎ワサビの利用方法
ワサビの根の部分はすり下ろして、水ワサビと同じように、
お刺身につけたり、ドレッシングに混ぜたりして使うことができます。
ワサビはマヨネーズと相性がいいので、
ダイコンなどの野菜をワサビマヨネーズで和えて、
サラダや酒のつまみにするのも美味しいです。
また、ステーキのソースに混ぜると、
和風の味わいがプラスされてステーキを食べる楽しみも倍増します。
ワサビは葉の部分も美味しく食べることができます
収穫した葉ワサビは、軽く洗ってよく塩をもみこみます。
もみこめばもみこむほど香りがたってきます。
しんなりしたら熱湯をかけて水けをきり、
醤油やみりんで味付けしてジッパー付の保存袋に入れて、
冷蔵庫で3日程度寝かせると、美味しい醤油漬けができます。
葉の部分もワサビの香りと辛みがあるので、ワサビ好きにはおすすめです。
お酒の肴やお弁当に使うこともできるので、食事の楽しみが増えます。
塩でもんで水切りした葉ワサビを、
市販の酒粕に混ぜるだけで、ワサビの粕漬けができます。
自宅で栽培した葉ワサビで作ると、
ワサビの香りと触感がしっかりしていてとても美味です。
■ワサビ 栽培データ
英名・学名 wasabi・wasabia japonica matsum.
形態 多年草
原産地 日本、サハリン
草丈/樹高 30cm~50cm
開花期 3月~5月
花色 白
栽培難易度(1~5) 5=難しい
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
特性・用途 食用になる、明るい日陰向き
ワサビ(山葵)には、乾燥地を好む畑ワサビ(陸ワサビ)と、
湿地を好む水ワサビ(水谷ワサビ、沢ワサビ)とがあります。
本ワサビという呼称は、西洋ワサビと区別するための用語です。
ここでは湿地を好む日本原産の水ワサビの育て方を記載しています。
■ワサビの育て方
・栽培環境
もともと、山の中の渓流で育っていることもあり、
冷涼な気候を好み、直射日光が苦手です。
生育温度は8度~20度くらいで、
30度を超えると株が弱って枯れてしまいます。
湿地に生えているので、湿気には強いですが、
気温の高い時期に風通しが悪いと、
空気がこもって気温がさらに上がるので注意します。
完全な日陰では生育が難しいですが、
明るい日陰や薄日がさす場所など、
あまり日光が当たらない場所の方がよく生育します。
本格的なワサビ畑
・肥料と土
用土は水通りのよい川砂を使います。
自生地では川の近くであることが多いので、
川砂が最も適しています。
生育が旺盛な、春と秋の年2回、肥料を与えます。
肥料は窒素の少ないものを選びます。
与える時は水で肥料自体が流されてしまわないように、
目の細かいネットなどに入れておきます。
・植え付け・植え替え
ワサビは地植えでももちろん育てることはできますが、
地植えでワサビの好む環境を作るのは難しいものです。
その点、鉢やプランターなどの容器栽培であれば、
地植えに比べて簡単にワサビに適した環境を作ることができます。
栽培する容器は、穴のあいていない容器が理想ですが、
鉢やプランターでも栽培できます。
鉢やプランターで栽培する場合、
水が抜けてしまわないように栓のついているものを選ぶか、
あらかじめ穴を塞いでおくようにしましょう。
植え付けは夏を過ぎて涼しくなってくる、
9月下旬~10月中旬頃にできるようになります。
それまで植わっていた土をまずはきれいに水で落とします。
その後、根が折れないように注意して植え付けます。
複数の株を植え付ける場合は、
株間を20cmくらいとって植え付けるようにしましょう。
3月上旬頃まで植え付けは可能ですが、
秋に植え付けて冬がくるまでの間に、
しっかりと根を張らせた方が、その後の生育がよくなります。
毎年~何年かに一回くらいのペースで、
株分けを兼ねた植え替えを行います。
株分けを行わない年は、植え替えを行う必要はありません。
・水やり
ワサビは湿地を好みますが、水の増減が激しい環境は好みません。
水位が植え付けた用土より2cmほど高い位置にあり、
しかもそれがほぼ変わらない環境が理想的です。
そのため、池のような溜めた水では栽培が難しく、
できることなら常に水を回して、
水位が変わらないようにしておく環境が理想です。
ただ、一般家庭でそのような環境を作るのは少し難しいので、
水の増減が出ないように、毎日気を配る必要があります。
特に夏の間は水が蒸発して減りやすく、
暑さで水も傷みやすいので注意しましょう。
ワサビの花もきれいですし食べられます
・花が咲いたら
春になると、白い小さな花を咲かせます。
種をとる目的がある場合は、
花を咲かせて種を作り、種を採取します。
種をとらないのであれば、
株の体力を消耗させないように刈り取るようにします。
刈り取った花も食用にできます。
・増やし方
株分けで増やすことができます。
9月下旬~10月中旬、植えてあるワサビを掘り上げて用土を落とします。
株をよく見ると、分岐している部分があるので、そこで株を分けます。
分けた株は、それぞれまた植えつけます。
・収穫
苗から育てたものであれば、
二年目くらいから収穫して利用することができます。
収穫の時期は特に限られているわけではありませんが、
開花後~夏までの間が目安とされています。
・利用方法
茎をすりおろして、刺身や蕎麦の薬味として使うのが一般的です。
また、醤油などに漬けたり、漬物の風味付けにもよく使われます。
根以外の葉、茎、花にもワサビの風味があり、食べることができます。
お浸しや天ぷら、漬物にして楽しめます。
■病害虫
・軟腐病
気温が高い時期に発生しやすい病気です。
全体がとけたように腐っていきます。
症状が出てしまった株は、残念ですが引き抜いて処分します。
・アオムシ
春頃に葉を食害するアオムシがつくことがあります。
虫食い跡や糞を見つけたら、犯人が近くにいる可能性があります。
よく観察し、見つけたら捕殺するようにしましょう。
■参考
・畑ワサビ(山葵)の育て方 栽培方法
・ワサビ栽培の楽しみ
*さらに詳しくは、「ワサビ―栽培から加工・売り方まで (新特産シリーズ)」星谷 佳功 1620円
こちらの書籍をご覧ください。
アサツキの花、愛らしい
アサツキの花、群生もきれい
アサツキ(浅葱)は、ユリ科ネギ属の球根性の多年草です。
もともと、山野に自生していた野菜です。
ネギよりもやや葉の色が淡く、
花は薄い紫のアザミのようでたいへん愛らしいです。
ネギの種類のなかでは、アサツキの細い葉が珍重され、
酒の肴の添え物に、お料理に活用できます。
一般のネギに比べて味わいがマイルドなので、
刺身、吸い物など料理の味を引き立てます。
流通量がやや少ないので、関東では細い葉ネギのことを、
アサツキと呼んで販売されることも多いようです。
アサツキは、ネギ属のなかで、味も栄養も優れていて、
主に「ぬた」や薬味や料理の添え物として利用されてます。
耐寒性が強く育てやすいので、家庭菜園にお勧めです。
アサツキに似た品種にハーブのチャイブがあり、
アサツキは、西洋アサツキ=チャイブの変種と言われています。
■アサツキの育て方 栽培方法
8月下旬ころから園芸店や通販に、
球根が出回る球根を求めます。
ネット袋に20球入りくらいです。
・植え付け時期
8月下旬から9月下旬。
気温が下がると芽が出るので、
その前に植え付けましょう。
・栽培場所
半日、日が当たれば元気に育ちます。
・畑の準備
地植えの場合、
1㎡あたり、ひとつかみの苦土石灰で、
土質を修正します。
溝の長さ1mに対し、堆肥2つかみ、化成肥料1つかみ、
施し、混ぜ合わせておきましょう。
鉢・プランター栽培の場合、
容器に堆肥を2cm敷き、
草木灰をひとつかみ入れてから、
培養土を容器の縁から3cm下までいれます。
・植え付け
アサツキのタネ球は、外皮をきれいにとって、
2~3球に分け、根も均等に分けておきます。
地植えのアサツキの場合では、
畝を6~7㎝の高さ、株間を15~20㎝とります。
鉢植えでしたら、5号鉢くらいに、
2~3球を1ヶ所に植え付けます。
プランターの場合は、中央に1列、株間10~15cm、
1ヶ所に2~3球くらいを植え付けます。
・追肥と水やり
アサツキの植え付け後は、
通常の栽培方法でだいじょうぶです。
追肥は、1ヶ月に1回固形肥を与え、
水やりは欠かさないようにしましょう。
・植え付け後の管理
植え付け後10日前後で発芽します。
生長しますが、冬に地上部が枯れ落ちます。
株は地中で生きていて、
春になると元気に発芽してきます。
・軟白させる
2月初めから中旬に、葉の先っぽが見えてきたら、
株の両側から10cmくらいの厚さで、土を盛ります。
・収穫
軟白したアサツキは、
盛った土から芽が見えたら、
掘り取って収穫します。
一般のアサツキが、
20㎝くらいに育ったら収穫です。
9月に植えたアサツキは、次の3月には収穫できます。
収穫時に根の部分を残して刈り取れば、
5月くらいまで収穫が維持できます。
アサツキは、しだいに地上部分が枯れてきます。
自然に枯れるのを待って、掘り起こして、
再びタネ球として、9月に植えつけます。
POINT!
・半日、日が当たれば元気に育つ
・タネ球として残す分は、自然に枯れさせる
アサツキ、マグロ、ワカメのぬた
■アサツキの調理方法
アサツキは、ワケギと同様、
おひたし、酢みそ和え、吸い物、
薬味としてたいへん便利です。
ワケギより味がマイルドです。
若いワケギを生のままに調理したぬたは、
つまみにごはんに最高です。
アサツキは、ネギと同じ感覚で使うとおいしいです。
ネギより、味がまろやかで、見た目もキレイなので、
素材を味わいたい刺身、そば、うどんなど麺類にも合います。
ただし、室内で育てるために気をつけたいことがいくつかあるので、
それを踏まえた上で、室内で育てるようにしましょう。
■レモン 室内での育て方
1.日照を確保する
外に比べると、どうしても室内は日照時間が短く、
明るさも足りないことがほとんどです。
温室など、日照条件が外と変わらない場合は問題ありませんが、
リビングなどの室内で管理する場合は、
日照不足気味になることを頭に入れておきましょう。
レモンは日当たりの良い場所を好みます。
日照不足になれば、徒長したり、葉の色が悪くなったり、
病気にかかりやすくなったりと、生育に悪影響が出ます。
できれば、定期的に戸外で日光浴できた方が、株が健康に育ちます。
一番良いのは、春~秋までは戸外で育て、
寒くなる冬は室内で管理する方法です。
どうしても一年中室内に入れておきたい場合は、
できる限り日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
家でレモンが採れるのは、かなり贅沢な気分です
2.実をつけるために
レモンといえば、やはり実がなる姿を見たいですね。
収穫した自家製レモンを使って、
料理や飲み物を楽しみたいかたも多いのではないでしょうか。
ところが、室内で管理する場合、まず日照条件が戸外とは異なります。
外の日当たりの良い場所に置いておくのと、
室内の日当たりの良い場所に置くのとでは、やはり差が出ます。
レモンに実をつけさせるためには、
できるだけ日を当て、株を充実させることが必要となってきます。
環境によっては、花が咲きにくくなってしまい、
実がなかなかつかないことがあります。
室内で育てる場合は、実がつかない可能性も考えておきましょう。
花が咲いて実がついたとしても、
すべての実を育ててしまうと、体力を消耗しすぎて株が弱ります。
株の大きさにもよりますが、1株に対して2個か3個くらいが限度でしょう。
また、室内で育てていると、花が咲いても受粉してくれる虫がいません。
花が咲いたら、人工受粉をしてあげます。
レモンの花、雄しべと雌しべが分かります
人工受粉は、筆で丸く黄色い雄しべの柱頭とそのまわりの雌しべに、
交互に触れながらします。
3.病害虫に注意する
室内で育てるにあたって、よほどのことがない限り、
日当たりが原因で枯れるほど弱ることはありません。
もしすぐに枯れてしまった場合は、
病害虫が原因であることが考えられます。
一般的には、アゲハ蝶の幼虫に注意しますが、
室内では卵を産み付けられることはほぼありません。
それよりも、アブラムシなどの吸汁系の害虫が発生することがあります。
特に、戸外よりも風通しが悪くなりがちな室内では、
ハダニやカイガラムシに注意しましょう。
特にカイガラムシは、
排泄物から病気に感染することがあるので要注意です。
もしアブラムシがついた場合は、
数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺しましょう。
ハダニは乾燥する発生することが多くなるので、
時々葉水を与えておくと予防になります。
カイガラムシも、もし枝などについているのを見つけたら、
ブラシなどで擦り落として駆除するようにします。
柑橘類は肥料食いであることが多いですが、
中でもレモンの肥料食い加減はトップクラスです。
枝の発生が多く、生育期に何度も花を咲かせる上に、
実を育てるのにも体力を使います。
十分な肥料を与えることで、充実した株を作り、
収穫量を増やすことができます。
[レモンの肥料は?]
■レモンに適した肥料
肥料は大きく分けて、有機質肥料と無機質肥料の2つに分けられます。
有機質肥料とは、名前の通り油カスや鶏フンなど、
有機質なものを主とした肥料のことです。
有機質肥料を与えると土が柔らかくなり、肥料効果もゆっくりです。
微量要素も含んでいるため、一見すると完璧な肥料のように思えますが、
実は肥料成分自体は少ないのです。
また、臭いが強く、それによって虫が寄ってくることもあるため、
室内に取り込むのであれば、与えるのははばかられます。
年間を通して、レモンは何回か追肥をするのですが、
中にはすぐに肥料効果が必要な場合もあります。
無機質肥料は、一般的には化成肥料と呼ばれているものです。
肥料成分が効率よく配合され、
ゆっくり効く緩効性のものもあれば、
速く効く即効性のものもあります。
ほぼ無臭のため、虫がわいたりする心配もほとんどありません。
無機質肥料には、窒素・リン酸・カリが含まれますが、
その配合率は種類やメーカーで違います。
レモンを栽培する時は、
窒素・リン酸・カリが同等(10.10.10)のものを使います。
有機質、無機質、どちらも良い点があるため、
追肥の時期によって使い分けることをおすすめします。
追肥のタイミングと量が適すると、開花結実が良くなります
■追肥のタイミング
レモンは1年に5回の追肥を行います。
それぞれがどのような効果を求めて追肥するかを理解しておくと、
与え忘れたり、過剰な施肥が防げます。
1.春肥(元肥)2月
株が本格的に動き始める前に与える肥料です。
骨粉入り油カス(粉末か固形)を与えます。
ゆっくりと効く有機質肥料の特性を生かし、
芽が動き出す頃までに少しずつ効くようにするのが目的です。
年間で与える肥料のうち、5割をこの追肥で与えます。
骨粉入りの油カスは窒素分が豊富なので、窒素肥料として換算します。
鉢植えの場合は、2月ではなく3月に植え替えを行ったタイミングで、
元肥として追肥するようにします。
地植えと時期が少しずれるので注意します。
2.夏肥1(枝肥)5月
春肥が徐々に減ってくる頃です。
春に伸びる春枝を充実させるため、
効率よく、かつ長く肥料効果が続く化成肥料を与えます。
2ヶ月ほど効果の続く緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量を与えるようにします。
3.夏肥2(実肥)7月
1回目の夏肥の効果が落ちてくる頃です。
2回目の夏肥は、実を育てるための追肥なので、実肥と呼ばれます。
この時も、2ヶ月ほど効果が続く緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量を与えましょう。
4.秋肥1(実肥)9月
1回目の秋肥は、2回目の夏肥に引き続き、実を育てるための追肥です。
この時も、緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量与えるようにしましょう。
5.秋肥2(お礼肥)11月
2回目の秋肥は、実を育てて疲れた株に栄養を与えるための、
お礼肥として与えます。
実を育てるのは、株にとってはとても疲れることです。
できるだけ早く、消耗した体力を戻すため、
ここでは即効性の化成肥料を与えます。
どうしても即効性の化成肥料が用意できない場合は、
緩効性の肥料でも構いません。
この時期、まだ枝に実がついていることがあります。
お礼肥えだから、実を全部収穫してから与えないといけない、
と考えるかもしれませんが、それは少し違います。
この時期に追肥をすることが大切なので、
もし枝に実が残っていたとしても、必ず追肥を済ませます。
与える肥料は、年間施肥量の2割くらいの量を与えます。
家の青いレモン♪
■適切な施肥量と与え方
肥料を与える量は、地植えか鉢植えかだけでも全く違います。
また、株の育ち具合でも違ってきますので、参考にしてみてください。
ここでの肥料は、窒素.リン酸.カリが以下の通りです。
骨粉入り油カス=5.3.2
化成肥料=10.10.10
◎地植えの場合
地植えにしている場合は、
樹冠直径(枝が広がっている範囲)によって、施肥量が変わります。
化成肥料は、樹冠直径の範囲に、まんべんなくばらまくように与えます。
土と混ぜ合わせる必要はありません。
有機質肥料の場合も、樹冠直径の範囲にまんべんなくまきますが、
土と軽く混ぜ合わせておくようにします。
土を混ぜることで、鳥などに肥料を荒らさせることがなくなり、
肥料の分解もよくなります。
*樹冠直径=①0.5m ②1m ③2m ④4m
2月(春肥).①200g ②300g ③1000g ④5000g
5月(夏肥1).①20g ②30g ③100g ④500g
7月(夏肥2).①20g ②30g ③100g ④500g
9月(秋肥1).①20g ②30g ③100g ④500g
11月(秋肥2).①40g ②60g ③200g ④1000g
◎鉢植えの場合
鉢植えの場合は、育てている鉢の号数で施肥量が変わります。
鉢の号数が分からない場合は、鉢の直径を測り、直径÷3cm=号数となります。
例えば、直径が24cmであれば、3cmで割ると8号となります。
鉢植えの場合は、有機質肥料も化成肥料も、土の表面にまんべんなくばらまくようにしましょう。
土と肥料を混ぜる必要はありません。
*鉢の号数=①8号 ②10号 ③15号
2月(春肥).①60g ②90g ③180g
5月(夏肥1).①6g ②9g ③18g
7月(夏肥2).①6g ②9g ③18g
9月(秋肥1).①6g ②9g ③18g
11月(秋肥2).①12g ②18g ③36g
鈴なりになって欲しいものです
■肥料焼けの対処法
レモンは肥料食いですが、
1回の追肥で必要以上に与えたりするのは禁物です。
一度にたくさんの肥料を与えてしまうと、
肥料過多となり、肥料焼けを起こします。
特に鉢植えは、肥料成分が抜けにくく、土の量も少ないため、
肥料焼けを起こしやすくなります。
肥料をたくさん与えると、
土中の肥料濃度が高くなりすぎ、根から水分を奪ってしまいます。
水の管理は問題ないはずなのに、葉がしおれている場合は、
肥料焼けを疑いましょう。
また土の表面や鉢の縁に、
白い岩塩のような結晶ができていたら、肥料過多のサインです。
一番良いのは、肥料を与えすぎないことですが、
もしうっかり肥料過多の状態にしてしまったら、慌てずに対処します。
肥料濃度が高い状態になっているため、それを水で薄め、排出させます。
まずはいつも水やりをする時の、5倍くらいの量の水を与えます。
鉢底から水が出ても、さらにたっぷりと水をかけて肥料成分を流します。
これを5日間続けた後、様子を見ます。
その後も肥料過多の状態が続くようであれば、同じことを繰り返します。
もし植え替え適期(4月~6月、9月~10月)であれば、
思い切って新しい土に植え替えるという手もあります。
ただし、9月~10月に植え替えた場合は、
根がしっかりと張る前に寒くなってしまうことがあります。
その場合は、通常よりも耐寒性が落ちるため、
室内に取り込み防寒対策をきっちりと行うようにしましょう。
■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK
・レモンの育て方 12月
・レモンの育て方 1月
・レモン 室内での育て方
レモンの花も可憐ですてき
レモン(lemon)は強い酸味があり香りも高い
黄色が美しい果実が人気です。
ビタミンCやクエン酸を多く含み、健康的な果実で、
料理や果実酒、香り付けにも多く活用されます。
■レモン 育て方 栽培方法
・栽培環境
レモンの耐寒性は低く、
温暖で雨の少ない場所での栽培が最適です。
年間の平均気温が17℃以上で、
最低気温が-3℃くらいまでが理想的です。
特に4月~10月にかけての降雨量が少ないことが、
おいしいレモンを栽培するには必要です。
鉢植えのほうが、以上の条件を満たし栽培しやすいでしょう。
庭植えの栽培適地は、紀伊半島より西の太平洋岸のです。
・品種選び
耐寒性が割合と高く、実つきの良い、
「リスボン」「ビアフランカ」がお勧めです。
「ユーレカ」「ゼノア」「マイヤー」、
なども扱いやすい品種です。
■植え付けについて
・植え付け
3月下旬~4月に植え付けます。
直径と深さともに50cmくらいの穴を掘り、
掘り上げた一部の土に堆肥や腐葉土、鶏糞を、
混ぜてから土をもどします。
その上に肥料のない土を埋め戻し、
苗木が深植えになり過ぎないように、
気をつけて植え付けます。
植え付けたら、
苗木は高さ50cmくらいに切り詰めます。
・植え付ける場所
冬でも暖かい陽ざしのある南側の場所で、
強風の当たらない場所に植え付けます。
排水性、保水性がが良い土壌を好みます。
■仕立て方と剪定
・仕立て方
「主幹形仕立て」、「半円形仕立て」が一般的です。
「半円形仕立て」は、2本の主枝を左右に誘引して、
低い半円形に仕立てるものです。
・剪定
レモンは枝の先のほうに花芽をつけるたので、
強い切り戻しは行わず、
密生して日光の入りにくい枝や徒長した枝、
弱ったり枯れたりした枝の間引き剪定をします。
・施肥
3月上旬、6月上旬、11月をめやすに、
年3回、配合肥料を施します。
・摘蕾と摘果
レモンは四季なり性なので、
夏や秋にも開花します。
しかし、樹が疲れないように、
夏実、秋実はすべて摘果しましょう。
春実は、葉20~30枚に、
1果程度を残す感じで摘果します。
■収穫
春の開花は、約6ヵ月後に収穫できます。
果実の香りを利用したいときは、
緑色のレモンから収穫していきます。
黄色いレモン色に着色するには、
12月頃まで枝につけておきましょう。
温暖で霜の降りない土地では、
翌年の5月くらいまで木にならせたままで、
必要なときに収穫できるのが便利です。
シソ(大葉)は、比較的害虫が寄り付きにくく、
病気にも強いと言われていますが、
大量のアブラムシが発生することがあります。
せっかくの家庭菜園のシソが台無しにならないように、
適切な対策と処置を行いましょう。
できれば農薬は使いたくありません
■シソのアブラムシ駆除方法は?
1.アブラムシとは
体の色は緑や赤、白など、体長1~4mmの小さな昆虫です。
新芽や葉の裏などに群がっているところを発見されることが多く、
急激に増えて植物の汁を吸います。
そのため、新芽の生育を悪くしたり、
モザイク病の原因となるウイルスを媒介したり、
排泄物にすす病を起こす病原菌が寄生して繁殖することがあります。
アリと共生関係にあり、ナナホシてんとう虫が天敵。
アリが菜園にいたら、アブラムシがいると考えて良いそうです。
2.シソにアブラムシがつく原因
・肥料の与え過ぎ
・鉢受けに水がたまったまま
・風通しが悪い
・シソの苗が健康ではない
などが考えられます。
シソの実も収穫したいですね
3.アブラムシの駆除方法
◎薬剤を使う駆除方法
マラソン、スミチオン、ケルセンなどや、
安全性の高い土に混ぜるタイプの薬剤を使います。
抵抗力の強い害虫ですので、
複数回の散布が必要になる時があります。
3~4日あけて散布しましょう。
複数の薬剤を交代で使うと効果が高いです。
◎薬剤を使わない駆除方法
牛乳や食器洗い洗剤、石けんを約50倍に薄めて散布すると、
アブラムシを窒息させることができます。
ガムテープを5cmくらいに切り、ぺたぺたと捕殺する。
強い水流で流してしまう、木酢液を散布する方法も、効果的です。
家庭菜園ですので、できるだけ農薬は使いたくないという方は、
まずは身近にある牛乳などで、試してみると良いでしょう。
発生初期であれば、けっこう効果がありお勧めです。
4.アブラムシの予防は?
最後に予防についてです。
まずはなんといってもシソを元気に育てることです。
肥料の与え過ぎ、乾燥し過ぎ、加湿にならないよう気をつけます。
また、防虫ネットなどをしておくと害虫被害を防げます。
被害が大きくなる前に早期発見が大切です。
葉の裏などは見落としがちですので、
水やりの時などに、こまめに観察してあげましょう。
シソの花も、ツマに活躍
家庭菜園で育てたシソは、
柔らかく香りが高く美味ですね。
シソは、病害虫の少ない、
香味野菜と言われています。
しかし、実際に無農薬でシソを育ててみると、
アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシなどがつきやすく、
サビ病にかかることもあります。
せっかくの自家栽培ですから、
できるだけ無農薬で育てたいです。
■シソを無農薬で栽培する方法
1.乾燥させない
日当たりが良すぎて乾燥し過ぎると、
病虫害が発生しやすくなります。
水やりは毎日、真夏なら、
朝夕2回じゅうぶんにあげるようにします。
葉の裏にも水をかけると、
ハダニの発生がかなり抑えられます。
2.過湿にしない
用土に通気性がなかったり、
水の与えすぎや風通しが悪いと、
サビ病などにかかることがあります。
できるだけ風通しが良いところで、
真夏は日向から半日陰で育てます。
3.肥料を与え過ぎない
シソの成長期には定期的な追肥は必要です。
液肥を規定量に薄めたものを週に1回くらいは与えます。
肥料を与え過ぎると、虫がつきやすくなります。
4.つねに観察する
シソに虫がついたら、すぐ捕獲するのが最良です。
見つけしだい取り除き、
被害に合った葉は、摘み取ります。
5.防虫ネットを使う
上記のようにしても、病害虫に会う場合は、
プランターか鉢で、新しい培養土を用い、
新しいタネから栽培します。
支柱などを数箇所立て、防虫ネットをして育てます。
赤ジソはジュースや梅干に
穂ジソ、薬味に美味
シソ(紫蘇)は、シソ科シソ属の植物です。
シソには品種が多く、大葉と呼ばれる青ジソと、
梅干などの漬物の着色に使われる赤ジソが、
主要品種のチリメンジソなどがあります。
シソを家庭菜園で育てて食べると、
その新鮮なおいしさに驚くはずです。
香りが高くやわらかいんです。
シソをプランターや鉢で育てようとしても、
発芽しなかったり虫食いや病気になるなど、
収穫が少ないことも多いです。
こちらでは、元気で美味なシソを、
多く収穫するコツを記載します。
■シソの育て方と栽培方法のコツ
・栽培場所
日当たりの比較的良い場所で、栽培します。
シソは、日当たりが良いほうがよく育ちますが、
葉が硬くなってしまいます。
食用には、半日陰で育てたほうが、
葉は大きく薄く柔らかい葉になり、おいしいです。
・タネまき
タネマキは、4~6月に、
標準プランターなら2筋の筋まき、
地植えは、バラまきにします。
一晩、タネを水に漬けると、
発芽率を高め、時期もそろいます。
シソのタネをまいたら、薄く土をかけて、
シャベルや靴底で軽く踏んで、
タネと土を密着させます。
その後水をたっぷりあげましょう。
シソは、発芽まで14~20日ほどかかります。
その間、乾かさないように、
水やりをするのがポイントです。
シソは発芽に光を必要とするので(好光性種子)、
濡れた新聞紙をかぶせたりすると、
発芽できないので注意してください。
・間引き
シソの芽が出てきたら、
少しずつ間引きながら、
プランターは、株間10~13cm程度にします。
地植えは、株間20~30㎝にします。
間引き菜は、穂ジソとして、
麺類やヤッコ、サラダの薬味に美味です。
その後、苗をそのままの間隔で育てても良いですし、
標準プランターなら3株くらいの大株にもできます。
・摘心
シソが20㎝くらいの高さで、
5節くらいに生長したら、
茎の頂点を摘み取りましょう。
摘心をすると脇芽を伸ばしますので、
それがすくすくと生長していき、
多く収穫できるのです。
・水やり
シソは乾燥が苦手ですので、
水やりは、乾いたらたっぷりあげます。
同時に葉の裏にも水をかけると、
ハダニの予防にもなります。
シソのプランター栽培や鉢栽培では、
盛夏に水切れしやすくなります。朝夕の水やりを必ずしてください。
・高収穫のために
シソを多く長期間、収穫したい場合は、
シソから出た脇芽を3節くらいで摘み取り、
さらに脇芽を出させましょう。
この繰り返しで、たくさんの芽が出て、
収穫量が増えます。
シソを長期間、収穫したいときは、
タネまきの日を少しずつずらしましょう。
1週間ずつくらいずらしてまくと長期間楽しめます。
・肥料
規定量に薄めた液肥を、
1週間に1度与えます。
・病虫害
病気は、とくにありません。
アブラムシ、ヨトウ虫がつく場合があります。
シソは、肥料を与えすぎると、
アブラムシがつきやすくなります。
見つけたら、テープで取るか、
手袋をして取り除きましょう。
また、農薬を与えたくない方は、
ニームや木酢液を表示のように薄めて、
定期的にまいてください。
・収穫と利用
芽ジソ、葉ジソ、穂ジソは、
薬味や天ぷらに美味です。
穂ジソをそのまま育てると、
シソの実ができます。
こちらも薬味や佃煮に最高です。
ミョウガは、1回植えると、
3~4年は、そのままでも毎年収穫できます。
しかし、だんだんと根茎が混み合い、
株自体も老化して元気がなくなると収穫量が減ります。
1.間引きをする
ミョウガの老化を防ぐためには、
5~6月か、11月下旬から12月上旬に、
1m間隔で長さ40cmずつ根株を掘りとって、
間引きをしてあげます。
掘り起こした根株は、
20~30㎝間隔で植え付けます。
ミョウガは連作が苦手ですから、
新しい場所や用土に植え替えます。
2.土と石灰を補う
ミョウガは酸性土でも育ちますが、
苦土石灰で中和した用土を好みます。
間引いた後に中和した土を補います。
3.追肥と敷きわらをする
ミョウガは肥沃な土地が好きなので、
梅雨明け前と地上部が枯れたころに、
追肥をしてやります。
また、冬には敷きわらやもみがらをかけて、
乾燥から保護します。
■地植えの植え替え
ミョウガを地植えにしている場合でも、
数年経つと株が混み合い生育が弱くなり、
収穫量が減っていきます。
そのため、地植えであっても、
定期的に掘り上げて根の整理をすると収量が上がります。
植え替えするまでの年数の目安は、3年~4年です。
・植え替えの時期
1年中、植え替えできますが、
10月中旬~11月下旬と、
1月~3月が植え替えの適期です。
・植え替え方法
植え付ける場所を移動させる場所は、
あらかじめ土作りをしておきます。
植え替える2週間ほど前に、
植え替える場所の土を20cm~30cmほど掘り起しよく耕します。
50cm四方のスペースに対し、
苦土石灰1~2つかみ、堆肥3つかみを、
入れてよく混ぜておきます。
水はけの悪い畑では腐葉土を補うと良いです。
2週間前に土を作っておくことで、
苦土石灰や堆肥、腐葉土が土とよくなじみます。
前年に葉が茂っていた範囲をスコップで掘り上げます。
根の周りの土を丁寧に落とし、
3つ~4つ芽がつくようにして根を切り分けます。
切り分けた根を10cmほどの深さ、株間10~20cmに植え付けて、
たっぷりと水を与えて植え替えは完了です。
ミョウガの根と葉のようす
■プランターの植え替え
プランターの場合は、
地植えよりも根の生育スペースが限られているので、
地植えより少し短いペースで植え替えをすると良いです。
目安としては2年~3年ですが、
あまり小さなプランターで育てていると、
すぐに根詰まりをおこしてしまいます。
毎年植え替えを行うと、
充分に株が育つ前に根の整理を繰り返すことになり、
思うように収穫できないことがあります。
少なくとも、2年は根詰まりを起こさない程度の、
大型プランターかトロ箱を選ぶと収穫量が上がります。
10号鉢くらいなら、時々ミョウガが楽しめます
・植え替えの時期
1年中、植え替えできますが、
植え替えの適期は、地植えと同じ、
10月中旬~11月下旬と1月~3月です。
・植え替え方法
プランターから土ごと根を抜き、手で丁寧に土を落とします。
3つ~4つ芽がつくように根を切り分けます。
プランターの底が隠れる程度の鉢底石を敷き、
その上に縁から3cmほど下まで土を入れます。
プランター栽培の場合は、野菜用培養土を使うと、
土作りをしておく必要がないので便利です。
土に10cmほどの深さの溝をほり、
溝に切り分けた根を横に植え、土をかぶせます。
株間は、10~15cmはとるようにします。
根を植え付けた後は、プランターの底から水が出てくるまで、
たっぷりと水を与えておきましょう。
早朝発見、アゲハチョウの幼虫がサンショウをすべて食べていました
サンショウの親木から、挿し木で活着しました。
サンショウ、別名ハジカミ。
ミカン科サンショウ属の落葉低木です。
寒さに強く、日本全国で栽培ができます。
「木の芽」というと、サンショウをさすことが多いです。
出たばかりの新芽や葉は、色がきれいで香りも良いです。
料理の飾りと香りつけに重宝します。
サンショウの実の粉は、
うなぎ、味噌汁、焼き鳥などに合います。
たまご豆腐、焼き魚や煮物に飾ると、
見た感じも清涼感があり、香りも心地良いです。
葉を両手でパシンとたたくと、匂いが強くなります
そういえば、サンショウを挿し木で増やし
活着したところを、野良猫に倒されていて、
植え直したものは、しっかり育っています。
サンショウの親木は、
アゲハチョウの幼虫の食害で丸裸にされましたが、
この後、たいへん元気な新芽が出てきました。
雌雄異株が多いですので、
購入の際には必ず確認してください。
サンショウは、そのまま生長させると3~5mにもなります。
■サンショウ(山椒)育て方のコツ
1.水切れに気をつける
サンショウの苗を、じょうぶに育てるコツは、
サンショウは、根の張りが浅くて乾燥が苦手なので、
水切れにじゅうぶん気をつけることです。
サンショウを枯らせる最大の理由は、
水切れだと言われています。
鉢は深い鉢で、通気性の弱い化粧鉢は避けて、
水やりはメリハリをつけてしっかりあげます。
そうすると、根も元気にしっかり育ちます。
環境的には、日当たりの良い湿潤な場所で、
半木陰がいちばん適した栽培場所です。
2.環境の変化に敏感なので配慮を
サンショウは、自然にタネが落ちて生えた木は、
環境がほぼ同じなので、よく育ちます。
苗を購入して、鉢や地面に植え付けると、
枯れることも、よくあり、育てにくいです。
サンショウは、環境の変化にとても神経質な植物です。
植え替えのときは、とくに慎重にします。
栽培状況の変化や、土の具合を確かめてみてください。
サンショウを植え替えるときは、
用土を苗から落とさず、そっと移植します。
3.アゲハチョウの幼虫に注意
アゲハチョウの幼虫の食害に注意します。
苗の近くを飛んでいたら、
ほとんど間違いなく産卵しています。
幼虫を見つけたときには、
丸坊主になっていたりしますので、
射光率の少ない不織り布などで防御すると良いでしょう。
ちりめん山椒(サンショウ)は、
海の幸と山の幸の最高の出会いです。
山椒の香りとピリッとした辛味に、
しっとりしたシラスは、
深い味わいがあり絶妙のコンビです。
とくに家庭栽培のサンショウの実は、
新鮮で美味ですし無農薬で安心です。
ちりめんは、せっかくですから、
良質の小さいサイズを選びましょう。
お酒のつまみにごはんの友に、ぜひお試しください。
■ちりめん山椒のレシピ、おいしい 作り方
・材料
ちりめんじゃこ 100g (小さめのもの)
実山椒(青山椒) 大さじ1
昆布だし 70cc
酒 100cc
醤油 大さじ2
砂糖 小さじ1
みりん 大さじ2
・作り方
1.ちりめんじゃこはザルに入れ、
下にボールなどを置き、
やかん1杯の熱湯を回しかけて、
箸でほぐすようにしながら汚れを取り除きます。
2.実山椒の実は洗い、
塩を少し入れた湯で10分ほど茹で、
冷水に30分漬けてアクを抜き、水気を切ります。
3.鍋にみりん以外の調味料を入れ沸騰させましょう。
4.その鍋にちりめんじゃこを入れ、
味が染み込みよう弱火でじっくりと煮込みます。
5.ちりめんじゃこに煮汁が染み通り、
水分がなくなってきたら、
みりんと実山椒の実を加え、
焦がさないように弱火で煮ます。
水分がなくなったら火をとめます。
6.大きめのザルなどにキッチンペーパーをしき、
5を風通しの良い場所で広げて冷まし、陰干しをします。
*塩加減や甘さは、お好みで調整してください。
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サンショウの花
サンショウ(山椒、学名:Zanthoxylum piperitum)は、
別名ハジカミ、英名Japanese pepper、
ミカン科サンショウ属の落葉低木です。
和風料理や懐石料理には欠かせない、
山菜・ハーブとして人気です。
サンショウが、家庭に1本あると、
お料理のレパートリーも広がり、
飾りにも美しく楽しいです。
■サンショウの育て方と栽培方法
・栽培ポイント
サンショウの栽培は、比較的容易ですが、
割りと神経質な植物ですので、
ポットから鉢植えや地植えにする、
日陰から日当たりに移動するなど、
環境の変化に弱いので注意します。
サンショウは、一般に雌雄異株なので、
実を利用したい場合には、
雌雄同種の実サンショウを育てます。
・栽培場所
日当たりの良い湿潤な場所で、
半木陰が適します。
夏の高温乾燥をたいへん嫌うので、
乾燥しすぎないように注意しましょう。
・植え付け時期
サンショウの植え付け時期は、
11月中旬から3月下旬です。
・植え方
地植えでは、深めに植え穴を掘り、
堆肥や腐葉土を多めにすき込み、
排水性のある土にしておきます。
鉢植えの用土は、肥料をやや多めに、
保水性が良く排水性の良い用土を用います。
・用土
サンショウは、用土の乾燥も苦手ですし、
過湿も苦手で、少し神経質な植物です。
赤玉土5、腐葉土4、川砂かパーライト1くらいが適しています。
・追肥
サンショウの施肥時期は1~2月。
堆肥に配合肥料を混ぜたものや液体肥料を与えます。
サンショウを増やすには、
タネからよりは、挿し木が簡単です。
・剪定
落葉期に伸びすぎた枝や、
混み合た部分の枝を透かすように剪定します。
ある程度の強剪定もだいじょうぶです。
・病害虫
サンショウの害虫としては、
アゲハチョウの幼虫の食害に注意します。
一晩で丸裸に食われることもあります。
アゲハチョウが産卵しにくるので、
幼虫を見つけたら駆除します。
害虫の被害がひどい場合は、
アゲハチョウに卵を産まれないように、
防虫ネットで木全体を覆ってあげます。
多少日当たりが悪くなりますが、
やや暗くなるくらいですので、
だいじょうぶです。
・収穫
春に新芽を摘み利用します。
青い実は7月頃、熟した実は9月頃に採取します。
粉ザンショウを作る場合は、
はじけた実の中にある黒いタネを除いて
皮の部分だけをよく乾燥させてから、
すり鉢やミルで粉にします。
ミョウガの収穫は楽しい
ミョウガは、大鉢でも栽培できる
ミョウガ(茗荷 Zingiber mioga)は、
特有の良い香りと歯ざわりをもつ、
日本ならではの香味野菜です。
土壌をほとんど選ばず育て方が比較的易しくで、
病害虫の少ない野菜です。
ミョウガの栽培は、プランターやトロ箱、
深めの大鉢でもできます。
ミョウガは、根が張りますので、
できれば深さが20cm以上の、
容器で育てると生長が良いです。
■ミョウガのプランター 栽培方法
・栽培場所
ミョウガは、半日陰で風通しがやや悪く、
盛夏の高温と乾燥が避けられる場所が好きです。
木の下や家の北側など、
夏以外は日陰になるところが適しています。
・用土
プランターやトロ箱の用土は、
培養土に腐葉土を2割くらい混ぜ込みます。
プランターの底に2㎝ほど堆肥を敷きみ、
草木灰をひとつかみ入れてから用土を入れます。
・植え付け
ミョウガの植え付けは、年間を通じてできますが、
春は1~3月の芽吹く前に、秋は葉が枯れ落ちる10月下旬以降が最適です。
ミョウガは、芽のついた地下茎を、
約20cmに折ったものをを植え付けます。
地下茎は、ホームセンターや通販で購入できます。
ミョウガの地下茎は、5cmほどの深さに、
株間10~20cmに植えます。
根茎の折口を容器の縁近くにして、
根が伸びていく方向は空間を、
広くとるように植えつけます。
苗を植え付ける時期は6月頃で、
収穫は翌年からになります。
乾燥しやすい場所での栽培では、
乾燥を防ぐために落ち葉や稲わらなどを敷きます。
・水やり
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
真夏は、2回の水やりが必要でしょう。
・追肥
追肥は、梅雨入り直後に、
化成肥料をひとつかみ与えます。
11月、3月にも同じく追肥します。
・収穫
ミョウガは、8~9月頃に、
地下茎に花蕾ができ地表に出て、
黄色の花が開花します。
花が咲かないうちに、
花蕾の頭が地上に出たところを収穫しましょう。
花蕾が土の上に1~2cm顔を出したときが、
歯ごたえも香りも良く食べごろです。
・植え替え
ミョウガは、1回植えると、
3~4年は、そのまま収穫できます。
しかし、だんだんと根茎が混み合い、
葉に元気がなくなり収穫量が少なくなります。
3~4年に一度は、
根茎を掘り起こして植え替えましょう。
ミョウガは連作が苦手ですので、
新しい場所や用土に植え替えます。
ミョウガの発育や花蕾がつきにくくなるのは、
根詰まりのときや水切れのときなので、
注意してくださいましょう。
・病虫害
とくにありません。
POINT!
・容器栽培では深さ20cm以上のものを使う
・収穫は、花蕾が土の上に1~2cm出たときに
・3~4年に一度は、植え替えしよう