レモンは、鉢植えにして、
室内で観葉植物のように育てることができます
ただし、室内で育てるために気をつけたいことがいくつかあるので、
それを踏まえた上で、室内で育てるようにしましょう。
■レモン 室内での育て方
1.日照を確保する
外に比べると、どうしても室内は日照時間が短く、
明るさも足りないことがほとんどです。
温室など、日照条件が外と変わらない場合は問題ありませんが、
リビングなどの室内で管理する場合は、
日照不足気味になることを頭に入れておきましょう。
レモンは日当たりの良い場所を好みます。
日照不足になれば、徒長したり、葉の色が悪くなったり、
病気にかかりやすくなったりと、生育に悪影響が出ます。
できれば、定期的に戸外で日光浴できた方が、株が健康に育ちます。
一番良いのは、春~秋までは戸外で育て、
寒くなる冬は室内で管理する方法です。
どうしても一年中室内に入れておきたい場合は、
できる限り日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
家でレモンが採れるのは、かなり贅沢な気分です
2.実をつけるために
レモンといえば、やはり実がなる姿を見たいですね。
収穫した自家製レモンを使って、
料理や飲み物を楽しみたいかたも多いのではないでしょうか。
ところが、室内で管理する場合、まず日照条件が戸外とは異なります。
外の日当たりの良い場所に置いておくのと、
室内の日当たりの良い場所に置くのとでは、やはり差が出ます。
レモンに実をつけさせるためには、
できるだけ日を当て、株を充実させることが必要となってきます。
環境によっては、花が咲きにくくなってしまい、
実がなかなかつかないことがあります。
室内で育てる場合は、実がつかない可能性も考えておきましょう。
花が咲いて実がついたとしても、
すべての実を育ててしまうと、体力を消耗しすぎて株が弱ります。
株の大きさにもよりますが、1株に対して2個か3個くらいが限度でしょう。
また、室内で育てていると、花が咲いても受粉してくれる虫がいません。
花が咲いたら、人工受粉をしてあげます。
レモンの花、雄しべと雌しべが分かります
人工受粉は、筆で丸く黄色い雄しべの柱頭とそのまわりの雌しべに、
交互に触れながらします。
3.病害虫に注意する
室内で育てるにあたって、よほどのことがない限り、
日当たりが原因で枯れるほど弱ることはありません。
もしすぐに枯れてしまった場合は、
病害虫が原因であることが考えられます。
一般的には、アゲハ蝶の幼虫に注意しますが、
室内では卵を産み付けられることはほぼありません。
それよりも、アブラムシなどの吸汁系の害虫が発生することがあります。
特に、戸外よりも風通しが悪くなりがちな室内では、
ハダニやカイガラムシに注意しましょう。
特にカイガラムシは、
排泄物から病気に感染することがあるので要注意です。
もしアブラムシがついた場合は、
数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺しましょう。
ハダニは乾燥する発生することが多くなるので、
時々葉水を与えておくと予防になります。
カイガラムシも、もし枝などについているのを見つけたら、
ブラシなどで擦り落として駆除するようにします。