レモンの育て方 1月

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1月は寒さにやや弱いレモンにとっては一番すごしにくい苦手な季節です


けれど、この寒い時期に、春以降の生育に備えて、
しっかりと準備をしておくと開花や結実が良くなります。


■レモンの育て方 1月

・レモンの状態
レモンは、葉や枝、根の水分を少しずつ減らし、
耐寒性を高めている状態です。

水分を減らしてじっと動かないようにしているため、
ほぼ休眠している状態とも言えます。

1月になっても、まだ枝に実が残っている場合があります。
その場合は、レモンの木に負担がかからないよう、
できるだけ早く収穫するようにしましょう。

1月くらいから、葉の付け根にある芽で、
春以降に伸びる枝や、花芽が作られるようになります。

そのため、レモンの果実が枝に残っていると、
枝や花芽の形成が鈍くなってしまいます。

形成が鈍くなれば、生育期に入った時に枝の伸びが悪くなり、
花付きも実付きも悪くなります。


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冬の手入れで花付きも良くなります


人の目では気づかないところで、レモンも生きています。
いつまでも実を付けておかず、上旬には収穫を終えましょう。

収穫した実は、2日ほど室温に置いて乾燥させた後、
ビニール袋に、一つずつ入れておくと保存性が高まります。

7度くらいの場所が貯蔵に適しているので、
冷蔵庫の野菜室などにビニールごと入れて保存・利用します。

・水やり
できるだけ寒さに耐える株を作るため、
12月に引き続き、乾燥気味に管理します。

地植えの場合は、特に水やりをする必要はありません。
鉢植えの場合は、1週間に1回くらいのペースでも十分です。

・追肥
地植えも鉢植えも、追肥の必要はありません。


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防寒対策はしましたか?


・防寒対策
レモンの地植え、鉢植えとも、引き続き防寒対策をします。
*詳細はこちらをご覧ください。
>>レモンの育て方 12月

・病害虫予防
夏になり、ダニ類やカイガラムシ類が多く発生する株は、
この時期に薬剤を散布しておくと効果的です。

マシン油乳剤を、規定通りに薄めて、枝や葉にまんべんなく散布します。
薬剤を散布する時は、希釈率を間違えないように注意しましょう。

また、長袖の作業着・ゴーグル・手袋・マスクを着用し、
できるだけ薬剤がかからないように注意しながら散布します。

■レモンの育て方 1月のポイント
1.上旬までにすべての実を収穫する
2.乾燥気味に管理する
3.薬剤を散布し、病害虫予防につとめる 

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK