ユズの育て方 3月

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今年もたくさん実りますように!


3月になると、真冬とは違う春の風を感じられる日がでてきます。
ユズにとっては、生育期に入る直前のため、
一番力を溜めている時期となります。

3月はユズにとってとても大切な月です。
植え付けや植え替え、剪定や追肥など、必ず毎年行う作業もあります。

剪定などの作業は特に尻込みしがちですが、
1つずつ整理しながら行えば、必ずやり遂げることができます。


■ユズの育て方 3月

・栽培環境
地植えにしている場合は、移植するのでなければ、
環境を変えることはできません。

けれど、木の周りに物が置いてあるなどして、日陰ができている場合は、
片付けて日当たりをよくすると生育が良くなります。

鉢植えの場合も、2月に引き続き日当たりの良い場所で管理します。
冬の間も落葉せず、できる限り残しておいた葉が、
太陽の光を受けて栄養を作ります。

4月からはいよいよ枝が伸び始めるので、
そのためにたっぷりと光を当てるようにします。

・水やり
気温が上がってくるため、冬に比べると乾きやすくなります。
特に鉢植えは、土の量が限られているため、乾燥しやすくなります。

地植えの場合は、降雨もあるため、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
雨が降らない日が続き、土が乾いていると感じたら水を与えます。

鉢植えの場合は、表土が乾いていたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。

・追肥
春肥(元肥)を与える時期です。
地植え、鉢植えともに、堆肥や油カスなどを中心にした、
有機質の多い肥料を与えましょう。

鉢植えの場合は、市販されている、
果樹用の有機質肥料(玉肥、置き肥)を使うと便利です。

・植え付け・植え替え
苗を植え付けたり、鉢植えを植え替える適期です。
新しく苗を植え付ける時は、管理する場所を吟味しましょう。

特に地植えにする場合は、植え付けた後は移植が難しくなるため、
日当たりや風通し、生育スペースなどをきちんと確認してから植え付けます。

鉢植えの場合は、移動が可能ですが、大鉢になれば移動も難しくなり、
生育スペースを必要となるため、やはり置き場所はよく考えて決めるようにします。

・地植えの植え付け
地植えにする場合、できるかぎり広く深く穴を掘り、土壌改良を行います。
横は1m、深さは60cmが理想です。

できれば植え付ける前年の10月~11月に土を掘り上げておき、
冬の間に霜にあてておきます。

霜にあてることで、土が自然と団粒構造となりやすく、
植え付けた後の根付きがよくなります。

2月上旬頃に、腐葉土・堆肥・苦土石灰を土に混ぜて、掘った穴に戻します。
腐葉土などが足され、空気が入った土は、埋め戻すと盛り上がります。

この盛り上がった土を、地表から少し凹む程度によけます。
そこに買ってきた苗を植え付けるのですが、根鉢は崩し、
根を広げるようにして、凹ませた部分に置きます。

根を隠すように土を戻し、地表から盛り上がるように植え付けます。
苗の周りに土手を作り、そこに水を入れて、
しっかりと土全体に水が染み込むまで水を与えます。

・鉢植えの植え付け、植え替え
苗の根鉢よりも一回り大きい鉢を用意します。
植え替えの場合は、それまで育てていた鉢よりも一回り大きい鉢を用意します。

鉢底が隠れる程度に鉢底石を入れ、その上に半分程の高さまで用土を入れます。
鉢植えの場合は、市販されている果樹用の培養土を使うと良いでしょう。

苗の根鉢は丁寧にくずし、用土を使って植え付けます。
植え付けた後はたっぷりと水を与えておきます。

◎注意点
接ぎ木苗を植え付ける時は、必ず接ぎ木部分が土に埋まらないようにします。
接ぎ木部分がどこかをあらかじめ確認し、そこを埋めないように植え付けます。

テープがついている場合は、テープの部分を目印にします。
植え付けた後は、テープをはがしておきましょう。

また、1年生苗であれば、主幹1本の苗がほとんどです。
植え付けた後、地面から50cm~60cmくらいのところで切り戻しておきます。


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中途半端な剪定がいちばん良くないです


・剪定
果樹も庭木も、剪定は初心者の方には、難関な作業に感じるでしょう。
いきなりあれもこれもとなると難しくなりますが、
目の前のユズの木に必要な剪定を1つずつ確実に行えば、失敗は減ります。

ユズはとても強い木です。
間違って枝を切っても、ちょっとやそっとでは、枯れることはありません。

それよりも、間違っていたら怖いからと、中途半端に切ってしまう方が、
変なところから枝が発生して、後から大変な目にあいます。

剪定も経験するからこそ覚えられることがたくさんあります。
怖がらず、まずは説明を読みながら切ってみましょう。

仕立てが完了している成木に関しては、剪定は間引き剪定が中心となります。
実がつき始めている株は、枝を切り戻すと、枝が若返ってしまい、勢いが出ます。

一見いいことのように思えますが、勢いのある状態になると、
枝を伸ばすことに力を使うため、花付きや実付きが悪くなります。

そのため、実がつき始めた枝は切り戻さず、
そのまま伸ばしながら実を付けさせます。
枝の構成は、主枝と亜主枝が基本となります。

そこから発生して花芽のつく側枝などは、極力残しますが、
主枝と亜主枝の生長の邪魔になる枝などは剪定の対象となります。

他にもいくつか剪定の対象となる枝があるので、対象となる理由をまとめます。

◎剪定の対象となる枝
・主枝、亜主枝の生長の邪魔になる枝
・真上に伸びている節間の広い勢いのある徒長枝
・株の内側に向かって伸びている枝
・他の枝に重なっている枝
・下向きに伸びている枝
・一か所から複数に枝分かれしている枝(車枝)
・混み合っている場所
・ひこばえ

これらの枝は、切る時は必ず付け根から切るようにします。
根本から切るのが怖いからと、半分だけ残して切ると、
中途半端に残った部分から勢いだけ良い枝が何本も発生します。

不要な枝が何本も出てしまうと、
養分を必要としている枝に回らなくなり、花付きが悪くなります。

最初は勇気が必要ですが、
何度か剪定するうちに慣れてきますので、頑張りましょう。
*剪定図解はこちらをご覧ください。
>>柑橘類の剪定 図解


・誘引
枝を切り戻すと、若返るのとは反対に、枝を誘引して下げることで、
枝を老化させることができます。

老化と聞くとあまり印象が良くありませんが、
元気な若い枝よりも、ユズは老化した枝によく実をつけます。

ユズはもともと上に上に伸びる性質があるため、横に広げて誘引することで、
高い位置に実がつくのを防ぐことができます。

また、株の中心が開くことで、よく光が入るようになるので、
株の充実を促すことができます。

剪定や植え替えを行うことで、さっぱりとした印象になります。
ここからまただんだんと新しい枝が伸び、新しい葉が茂ってきます。

■ユズの育て方 3月のポイント
1.水切れに注意する
2.春からの枝を充実させる春肥(元肥)を与える
3.不要な枝を剪定し、すっきりさせる 

■参考
・ユズの育て方
・ユズ(ゆず、柚子)のわかりやすい剪定方法
・ユズ(ゆず、柚子)の実がならない、少ない理由は?
・ユズの育て方 12ヶ月

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