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レモンの育て方 3月

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レモンの着果、6月くらいのようす


3月、レモンが苦手な冬も、もうすぐ終わりを迎え、新たな生育期が始まります。
3月は寒さに耐える時期と、イキイキと活動を始める時期のちょうど境目です。

この時期を利用して、やっておきたい大切な作業がいくつかあるので、
春以降のレモンの育ちが良くなるように作業して行きましょう。


■レモンの育て方 3月

・レモンの状態
厳冬から解放されても、まだまだ活動的というわけではありません。
根や芽も動きが緩慢なので、剪定や植え替えといった重要な作業の適期です。

剪定をして枝数を減らしたり、植え替えをして土を新しくすることで、
株姿もさっぱりとし、今後の生育が順調になります。

3月が作業の適期というより上旬から準備を始めます。
下旬頃には、レモンの枝の中の樹液が流れ始めます。

暖地など暖かい場所であれば、萌芽することもあるため、
必要な作業は早めに行っておく方が良いでしょう。

・水やり
地植えの場合は、ほとんど水やりの必要がありません。
雨が長期間降っていないなど、どうしても乾燥している場合だけ、
水を与えるようにします。

鉢植えの場合も、あまり頻繁に水を与える必要はありません。
だいたい3日に1回くらいのペースを目安に水を与えるようにします。

ただし、前回の水やりから3日経っても、土が湿気ている場合は、
無理に水を与える必要はありません。

・鉢植えの置き場所
鉢植えにしているレモンは、3月に入って霜の心配が減ったところで、
日当たりの良い戸外へと置き場所を変えます。

3月はまだまだ遅霜の心配があるので、夜間の冷え込みが心配な時は、
昼間は日当たりの良い場所に置き、夜間のみ玄関など室内に取り込むか、
軒下に置いて霜にあたらないように注意します。

・追肥
地植え、鉢植えともに、2月に春肥を与えられなかった場合は、
3月中に春肥を与えるようにします。

◎剪定、誘引
3月はレモンの根や芽の動きがあまりない時期なので、剪定の適期です。
5年目くらいまでの若い株であれば、無理に剪定しない方が、
枝数も増えて実をつける数も増えることがあります。

ただし、大きく育った木の場合は、表面にばかり実がつき、
日当たりの悪い株の中央は、病害虫の温床となっていることもあります。

寒い冬の間は、あまり風通しの良い状態になっていると、
冷たい風が吹き抜け、凍害にあう可能性があります。

そのため、生育期を目前とした3月が剪定にはぴったりなのです。

レモンの剪定のポイントは3つです。

1. 高さと広がりを抑える
まずは主幹を切ったり、長い枝を切ったりして、高さや広がりを抑えた、
株全体を小さくする剪定を行います。
まだ株を大きくしたい場合は、無理に行う必要はありません。

2. 不要な枝を間引く
混み合っている部分や、伸びている方向が悪い枝などを、根本から切って間引きます。
徒長枝、交差している枝、枯れている枝、下方向に伸びている枝などを切ります。

3. 長い枝を切り返す
1と2の剪定を行った後、残った枝の中で長い枝のみを切り返し剪定します。
短い枝には良い花芽がつきやすく、長い枝には花芽はつきにくい性質があります。

そこで、長い枝を切り返すことで、短い枝の発生を促すことができるのです。
切り返し剪定を行うのと行わないのとでは、
後々の花芽の数に差が出るので、行っておいた方が良いでしょう。

剪定が終わったら、枝の誘引も一緒にしておきます。
上方向に枝が伸びると、伸びる勢いが強くなってしまいます。

太い枝を紐などを使って下に下げることで、作業しやすくなり、実付きも良くなります。
誘引の際は、枝を折ってしまわないように注意して作業します。


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根鉢がいっぱいに回っているので植え替えます


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一回り大きい鉢に植え替えます


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用土を馴染ませて十分水やりして完成!
*秋に植え替えたので実がついています。


・植え付け、植え替え
根の動きが緩慢なこの時期に、植え付けや植え替えの作業をします。
植え付けは、地植え・鉢植え共通でこの時期に行います。

鉢植えの場合、何年も同じ鉢で育てていると、
鉢の中が根でいっぱいになり、根詰まりの状態となります。

根詰まりになると、根が育つスペースがなくなる上に、
水や空気の通りが悪くなり、生育が悪くなります。

水やりをした時の水の抜けが悪い場合、鉢底から根が出ている場合、
鉢から抜いたら根鉢に根が巻いている場合は、植え替えが必要です。

植え付けから何年経過しているかに関わらず、
根詰まりの状態になっている時には、必ず植え替えを行います。

植え替えを行う場合、株が小さければ鉢のサイズを一回りずつ大きくします。
ただ、これ以上は鉢を大きくしたくないということもあるでしょう。

その場合は、根鉢の側面と底面を、ノコギリなどを使って、
3cmほどの厚みをそぎ落とします。

こうすることで根鉢が小さくなり、元と同じサイズの鉢に植え付けても、
また根が育つスペースができます。

根の動きが緩慢な3月だからこそ、根を触っても株にはほとんど影響ありません。

・病害虫予防
かいよう病やそうか病が多発し、薬剤の使用に抵抗がない場合は、
この時期に薬剤を散布しておくと効果的です。

剪定した枝の中には、病害虫がひそんでいる場合があります。
剪定後に放置せず、すぐに処分するようにします。

■レモンの育て方 3月のポイント
1.剪定をして株をすっきりさせる
2.根詰まりをしている時は植え替えをしてリフレッシュ
3.薬剤散布と剪定枝処分で病害虫予防 


■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK
・レモン 室内での育て方
・レモンの育て方 12ヶ月

レモンの育て方 2月

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2月に実をつけていると株の負担になります


2月も1月に引き続き、まだまだ寒い日が続きます。
寒さに弱いレモンにとっては厳しい日が季節ですが、

この寒さを乗り切ることができれば、
春にはまた元気に新葉や新枝が発生します。


■レモンの育て方 2月

・レモンの状態
木についていた実も、1月中には収穫を終えているはずなので、
木には重たい実もなくスッキリとした状態になっています。

気温が-3度を下回る地域や、鉢植えの木、まだ幼い木を育てている場合は、
防寒対策を続けて行う必要があります。

暖地などで、気温が-3度を下回らない場合は、
防寒対策をやめても構いません。

ただし、初心者の方や暖地でも気温が下がりやすい場合は、
無理に防寒対策をやめる必要はありません。

十分暖かくなり、防寒の必要がないと判断できたら外すようにします。

・水やり
まだまだ寒い日が続きますので、頻繁に水やりをする必要はありません。
地植えの場合は、基本的には水やりは不要です。

鉢植えの場合は、土の様子を見ながら1週間に1回を目安に水やりを行います。
土の表面が乾いていない場合は、乾いてから水を与えるようにしましょう。

・追肥
春肥として、追肥を行います。

・地植えの場合
地植えの場合は、骨粉入りの油カスを与えます。
与える量は、木の樹冠直径によって異なります。

樹冠直径とは、木の枝先から反対の枝先までの長さのことです。
木が生長し、枝が長く伸びるほど直径は長くなります。

レモンの木は、枝先と同じくらいの場所まで根を伸ばしています。
樹冠直径に対する肥料の量の目安は「レモンの肥料は?」を参照してください。

・鉢植えの場合
鉢植えの場合は、2月に追肥を行ってもいいですが、できれば3月の方が良いです。
もし追肥を行う場合は、地植えと同様に骨粉入りの油カスを与えます。

鉢植えの場合は、鉢の大きさによって肥料の量が変わります。
鉢の大きさごとの肥料の量は「レモンの肥料は?」を参照してください。
>>レモンの肥料は?

・落葉
レモンは常緑果樹ですが、一度生えた葉がそのままずっと残るわけではありません。
葉の寿命はだいたい2年ほどで、寿命がきて役目を終えた葉は落葉します。

この落葉するタイミングは葉によって違いますが、2月が落葉の多い時期です。
黄変して落葉する葉が出ても、ほとんどの場合は病気が原因ではありません。

ある程度で落葉がおさまるようであれば、問題ありませんので、
心配せずに今までの管理を続けましょう。

黄変した葉はそのうち自然と落ちるので、
枝についている葉を無理に引っ張って取り除く必要はありません。

また、落ちてしまった葉は、必ず取り除くようにしておきます。
レモンにとって害となる虫が、落ち葉に隠れて越冬することが多いためです。

落ちた葉は株元に溜まりやすいので、
見つけたら集めて処分しておくようにしましょう。

■レモンの育て方 2月のポイント
1.まだまだ防寒対策が必要
2.春からの生育のために追肥をする
3.落葉しても慌てず、溜まった落ち葉は取り除く 

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK
・レモンの育て方 12月
・レモンの育て方 1月
・レモン 室内での育て方

レモンの肥料は?

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レモンの肥料食いはトップクラスです


柑橘類は肥料食いであることが多いですが、
中でもレモンの肥料食い加減はトップクラスです。

枝の発生が多く、生育期に何度も花を咲かせる上に、
実を育てるのにも体力を使います。

十分な肥料を与えることで、充実した株を作り、
収穫量を増やすことができます。


[レモンの肥料は?]


■レモンに適した肥料

肥料は大きく分けて、有機質肥料と無機質肥料の2つに分けられます。
有機質肥料とは、名前の通り油カスや鶏フンなど、
有機質なものを主とした肥料のことです。

有機質肥料を与えると土が柔らかくなり、肥料効果もゆっくりです。
微量要素も含んでいるため、一見すると完璧な肥料のように思えますが、
実は肥料成分自体は少ないのです。

また、臭いが強く、それによって虫が寄ってくることもあるため、
室内に取り込むのであれば、与えるのははばかられます。

年間を通して、レモンは何回か追肥をするのですが、
中にはすぐに肥料効果が必要な場合もあります。

無機質肥料は、一般的には化成肥料と呼ばれているものです。
肥料成分が効率よく配合され、
ゆっくり効く緩効性のものもあれば、
速く効く即効性のものもあります。

ほぼ無臭のため、虫がわいたりする心配もほとんどありません。
無機質肥料には、窒素・リン酸・カリが含まれますが、
その配合率は種類やメーカーで違います。

レモンを栽培する時は、
窒素・リン酸・カリが同等(10.10.10)のものを使います。

有機質、無機質、どちらも良い点があるため、
追肥の時期によって使い分けることをおすすめします。


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追肥のタイミングと量が適すると、開花結実が良くなります


■追肥のタイミング

レモンは1年に5回の追肥を行います。
それぞれがどのような効果を求めて追肥するかを理解しておくと、
与え忘れたり、過剰な施肥が防げます。

1.春肥(元肥)2月
株が本格的に動き始める前に与える肥料です。
骨粉入り油カス(粉末か固形)を与えます。

ゆっくりと効く有機質肥料の特性を生かし、
芽が動き出す頃までに少しずつ効くようにするのが目的です。

年間で与える肥料のうち、5割をこの追肥で与えます。
骨粉入りの油カスは窒素分が豊富なので、窒素肥料として換算します。

鉢植えの場合は、2月ではなく3月に植え替えを行ったタイミングで、
元肥として追肥するようにします。
地植えと時期が少しずれるので注意します。

2.夏肥1(枝肥)5月
春肥が徐々に減ってくる頃です。
春に伸びる春枝を充実させるため、
効率よく、かつ長く肥料効果が続く化成肥料を与えます。

2ヶ月ほど効果の続く緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量を与えるようにします。

3.夏肥2(実肥)7月
1回目の夏肥の効果が落ちてくる頃です。
2回目の夏肥は、実を育てるための追肥なので、実肥と呼ばれます。

この時も、2ヶ月ほど効果が続く緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量を与えましょう。

4.秋肥1(実肥)9月
1回目の秋肥は、2回目の夏肥に引き続き、実を育てるための追肥です。
この時も、緩効性の化成肥料を、
年間施肥量の1割くらいの量与えるようにしましょう。

5.秋肥2(お礼肥)11月
2回目の秋肥は、実を育てて疲れた株に栄養を与えるための、
お礼肥として与えます。

実を育てるのは、株にとってはとても疲れることです。

できるだけ早く、消耗した体力を戻すため、
ここでは即効性の化成肥料を与えます。

どうしても即効性の化成肥料が用意できない場合は、
緩効性の肥料でも構いません。

この時期、まだ枝に実がついていることがあります。
お礼肥えだから、実を全部収穫してから与えないといけない、
と考えるかもしれませんが、それは少し違います。

この時期に追肥をすることが大切なので、
もし枝に実が残っていたとしても、必ず追肥を済ませます。
与える肥料は、年間施肥量の2割くらいの量を与えます。


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家の青いレモン♪


■適切な施肥量と与え方

肥料を与える量は、地植えか鉢植えかだけでも全く違います。
また、株の育ち具合でも違ってきますので、参考にしてみてください。

ここでの肥料は、窒素.リン酸.カリが以下の通りです。
骨粉入り油カス=5.3.2
化成肥料=10.10.10

◎地植えの場合
地植えにしている場合は、
樹冠直径(枝が広がっている範囲)によって、施肥量が変わります。

化成肥料は、樹冠直径の範囲に、まんべんなくばらまくように与えます。
土と混ぜ合わせる必要はありません。

有機質肥料の場合も、樹冠直径の範囲にまんべんなくまきますが、
土と軽く混ぜ合わせておくようにします。

土を混ぜることで、鳥などに肥料を荒らさせることがなくなり、
肥料の分解もよくなります。

*樹冠直径=①0.5m ②1m ③2m ④4m

2月(春肥).①200g ②300g ③1000g ④5000g
5月(夏肥1).①20g ②30g ③100g ④500g
7月(夏肥2).①20g ②30g ③100g ④500g
9月(秋肥1).①20g ②30g ③100g ④500g
11月(秋肥2).①40g ②60g ③200g ④1000g

◎鉢植えの場合
鉢植えの場合は、育てている鉢の号数で施肥量が変わります。
鉢の号数が分からない場合は、鉢の直径を測り、直径÷3cm=号数となります。
例えば、直径が24cmであれば、3cmで割ると8号となります。
鉢植えの場合は、有機質肥料も化成肥料も、土の表面にまんべんなくばらまくようにしましょう。
土と肥料を混ぜる必要はありません。

*鉢の号数=①8号 ②10号 ③15号

2月(春肥).①60g ②90g ③180g
5月(夏肥1).①6g ②9g ③18g
7月(夏肥2).①6g ②9g ③18g
9月(秋肥1).①6g ②9g ③18g
11月(秋肥2).①12g ②18g ③36g


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鈴なりになって欲しいものです


■肥料焼けの対処法

レモンは肥料食いですが、
1回の追肥で必要以上に与えたりするのは禁物です。

一度にたくさんの肥料を与えてしまうと、
肥料過多となり、肥料焼けを起こします。

特に鉢植えは、肥料成分が抜けにくく、土の量も少ないため、
肥料焼けを起こしやすくなります。

肥料をたくさん与えると、
土中の肥料濃度が高くなりすぎ、根から水分を奪ってしまいます。

水の管理は問題ないはずなのに、葉がしおれている場合は、
肥料焼けを疑いましょう。

また土の表面や鉢の縁に、
白い岩塩のような結晶ができていたら、肥料過多のサインです。

一番良いのは、肥料を与えすぎないことですが、
もしうっかり肥料過多の状態にしてしまったら、慌てずに対処します。

肥料濃度が高い状態になっているため、それを水で薄め、排出させます。
まずはいつも水やりをする時の、5倍くらいの量の水を与えます。

鉢底から水が出ても、さらにたっぷりと水をかけて肥料成分を流します。
これを5日間続けた後、様子を見ます。

その後も肥料過多の状態が続くようであれば、同じことを繰り返します。

もし植え替え適期(4月~6月、9月~10月)であれば、
思い切って新しい土に植え替えるという手もあります。

ただし、9月~10月に植え替えた場合は、
根がしっかりと張る前に寒くなってしまうことがあります。

その場合は、通常よりも耐寒性が落ちるため、
室内に取り込み防寒対策をきっちりと行うようにしましょう。

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK
・レモンの育て方 12月
・レモンの育て方 1月
・レモン 室内での育て方

レモン 室内での育て方

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レモンは、鉢植えにして、
室内で観葉植物のように育てることができます


ただし、室内で育てるために気をつけたいことがいくつかあるので、
それを踏まえた上で、室内で育てるようにしましょう。


■レモン 室内での育て方

1.日照を確保する

外に比べると、どうしても室内は日照時間が短く、
明るさも足りないことがほとんどです。

温室など、日照条件が外と変わらない場合は問題ありませんが、
リビングなどの室内で管理する場合は、
日照不足気味になることを頭に入れておきましょう。

レモンは日当たりの良い場所を好みます。
日照不足になれば、徒長したり、葉の色が悪くなったり、
病気にかかりやすくなったりと、生育に悪影響が出ます。

できれば、定期的に戸外で日光浴できた方が、株が健康に育ちます。
一番良いのは、春~秋までは戸外で育て、
寒くなる冬は室内で管理する方法です。

どうしても一年中室内に入れておきたい場合は、
できる限り日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。


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家でレモンが採れるのは、かなり贅沢な気分です


2.実をつけるために
レモンといえば、やはり実がなる姿を見たいですね。
収穫した自家製レモンを使って、
料理や飲み物を楽しみたいかたも多いのではないでしょうか。

ところが、室内で管理する場合、まず日照条件が戸外とは異なります。
外の日当たりの良い場所に置いておくのと、
室内の日当たりの良い場所に置くのとでは、やはり差が出ます。

レモンに実をつけさせるためには、
できるだけ日を当て、株を充実させることが必要となってきます。

環境によっては、花が咲きにくくなってしまい、
実がなかなかつかないことがあります。

室内で育てる場合は、実がつかない可能性も考えておきましょう。
花が咲いて実がついたとしても、
すべての実を育ててしまうと、体力を消耗しすぎて株が弱ります。

株の大きさにもよりますが、1株に対して2個か3個くらいが限度でしょう。

また、室内で育てていると、花が咲いても受粉してくれる虫がいません。
花が咲いたら、人工受粉をしてあげます。


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レモンの花、雄しべと雌しべが分かります


人工受粉は、筆で丸く黄色い雄しべの柱頭とそのまわりの雌しべに、
交互に触れながらします。


3.病害虫に注意する
室内で育てるにあたって、よほどのことがない限り、
日当たりが原因で枯れるほど弱ることはありません。

もしすぐに枯れてしまった場合は、
病害虫が原因であることが考えられます。

一般的には、アゲハ蝶の幼虫に注意しますが、
室内では卵を産み付けられることはほぼありません。

それよりも、アブラムシなどの吸汁系の害虫が発生することがあります。
特に、戸外よりも風通しが悪くなりがちな室内では、
ハダニやカイガラムシに注意しましょう。

特にカイガラムシは、
排泄物から病気に感染することがあるので要注意です。

もしアブラムシがついた場合は、
数が少ないうちに粘着テープなどで捕殺しましょう。

ハダニは乾燥する発生することが多くなるので、
時々葉水を与えておくと予防になります。

カイガラムシも、もし枝などについているのを見つけたら、
ブラシなどで擦り落として駆除するようにします。

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK
・レモンの育て方 12月
・レモンの育て方 1月

レモンの育て方 1月

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1月は寒さにやや弱いレモンにとっては一番すごしにくい苦手な季節です


けれど、この寒い時期に、春以降の生育に備えて、
しっかりと準備をしておくと開花や結実が良くなります。


■レモンの育て方 1月

・レモンの状態
レモンは、葉や枝、根の水分を少しずつ減らし、
耐寒性を高めている状態です。

水分を減らしてじっと動かないようにしているため、
ほぼ休眠している状態とも言えます。

1月になっても、まだ枝に実が残っている場合があります。
その場合は、レモンの木に負担がかからないよう、
できるだけ早く収穫するようにしましょう。

1月くらいから、葉の付け根にある芽で、
春以降に伸びる枝や、花芽が作られるようになります。

そのため、レモンの果実が枝に残っていると、
枝や花芽の形成が鈍くなってしまいます。

形成が鈍くなれば、生育期に入った時に枝の伸びが悪くなり、
花付きも実付きも悪くなります。


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冬の手入れで花付きも良くなります


人の目では気づかないところで、レモンも生きています。
いつまでも実を付けておかず、上旬には収穫を終えましょう。

収穫した実は、2日ほど室温に置いて乾燥させた後、
ビニール袋に、一つずつ入れておくと保存性が高まります。

7度くらいの場所が貯蔵に適しているので、
冷蔵庫の野菜室などにビニールごと入れて保存・利用します。

・水やり
できるだけ寒さに耐える株を作るため、
12月に引き続き、乾燥気味に管理します。

地植えの場合は、特に水やりをする必要はありません。
鉢植えの場合は、1週間に1回くらいのペースでも十分です。

・追肥
地植えも鉢植えも、追肥の必要はありません。


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防寒対策はしましたか?


・防寒対策
レモンの地植え、鉢植えとも、引き続き防寒対策をします。
*詳細はこちらをご覧ください。
>>レモンの育て方 12月

・病害虫予防
夏になり、ダニ類やカイガラムシ類が多く発生する株は、
この時期に薬剤を散布しておくと効果的です。

マシン油乳剤を、規定通りに薄めて、枝や葉にまんべんなく散布します。
薬剤を散布する時は、希釈率を間違えないように注意しましょう。

また、長袖の作業着・ゴーグル・手袋・マスクを着用し、
できるだけ薬剤がかからないように注意しながら散布します。

■レモンの育て方 1月のポイント
1.上旬までにすべての実を収穫する
2.乾燥気味に管理する
3.薬剤を散布し、病害虫予防につとめる 

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK

レモンの育て方 12月

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12月、色づくレモン


12月に入ると、寒さが本格的になってきます。
レモンが冬を乗り越えるための対策をする時期です。


■レモンの育て方 12月

・レモンの状態
レモンは、黄色く色づき、収穫がピークになる頃です。
木に残っているレモンは、できるだけ早く収穫するようにします。

だんだんと気温が下がってきて、
レモンには厳しい季節である冬がやってきます。

-3度までは耐えることができますが、
木の植え付け方や大きさによって、耐寒温度は変わってきます。

育てているレモンの状態に合った防寒対策をしましょう。
レモン自身は、寒さに耐えるために枝や葉から水分を減らしていきます。

・水やり
寒さに少し弱いレモンにとって、水やりはとても重要なポイントです。
枝葉の水分を減らしている時期でもあるので、
乾燥気味に管理するように心がけます。

地植えにしている場合は、基本的には水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、5日に1回くらいを目安に水を与えるようにします。

水やりは、気温が上がり始める午前中にします。
夕方など、これから気温が下がってくる時間帯に水を与えると、
土が凍ってしまうことがあります。

また、水を頻繁に与えすぎると、枝や葉の水分が減りにくくなり、
寒さに耐えられずに枯れてしまうことがあるので注意します。

・追肥
12月は、地植えも鉢植えも、追肥をする必要はありません。

・防寒対策

地植えと鉢植えとで、適した防寒に少し違いがあるので、
合った防寒対策を行うようにしましょう。

・地植えの場合
地植えであれば、-3度まで気温が下がる地域であったり、
3年生までの小さな木の場合、防寒が必要になります。

特に、まだ小さく、耐寒性が十分でない木の場合は、
寒さから守ってあげましょう。

まずは、地上部を白い寒冷紗か不織布で覆います。
枝や葉がはみ出ないように、丁寧に包み、
隙間のないように端と端をクリップや紐などで留めます。
*寒冷紗や不織布は遮光率が10~20%くらいのものを用いて、
日差しを遮らないようにします。

次に、株元を隠すように、ワラなどでマルチングをしましょう。
寒さが伝わらないよう、少し厚めに敷いて、
寒冷紗との隙間がないようにすると、さらに寒さから守れます。

*大きな木を寒冷紗で覆うのはとても大変です。
-3度以下になる地域で育てるのであれば、
鉢植えにすることをおすすめします。


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鉢植えのレモン、防寒対策前に葉を拭き枯葉、雑草を取り除きます


・鉢植えの場合
本来であれば、室内に取り入れて、
日当たりの良い場所で管理した方が良いです。

しかし、鉢や木の大きさの都合上、
そういった場所には置けないことも多いでしょう。

もし、夜だけ寒さが厳しくなるようであれば、
午前中から3時頃まで屋外の日当たりの良い場所に置きます。
その後、暗くなって寒くなる前に、室内に取り込みます。

室内には置けないけれど、屋外が-3度以下になる場合は、
防寒対策が必要となります。

まずは、日当たりの良い軒下などに置くようにします。

鉢植えの場合は、鉢の部分が冷えやすいため、ここに防寒が必要です。
鉢の部分の防寒は、表土のマルチングと鉢自体の防寒をします。


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・バークチップ、腐葉土、ワラなどでマルチングします


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・プチプチ(気泡緩衝材)を使って防寒する方法、
二重鉢にするより軽く、土の始末がなく、場所もとりません


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・二重鉢にして(隙間に土や緩衝材を入れます)防寒する方法、
今レモンを植えている鉢よりも、2回り大きい鉢を用意します

大きい鉢にレモンを植えた状態で鉢植えを入れ、できた隙間に土を入れます。
二重鉢にすることで、鉢植えのままよりも寒さが伝わりにくくなります。


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・寒冷紗・不織布で覆う
そして寒冷紗で木の部分を全体的に隙間のないよう覆います。
寒冷紗をかぶせることで、ある程度の寒さに耐えることができます。


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鉢植えレモンの防寒対策完了! 上から見たようす


さらに、鉢の下に断熱材やスノコを置くと効果があがります。
-6度以下の状態が続くと、鉢と土に寒さが伝わり、枯れることがあるので注意します。

・病害虫の予防
寒い時期のため、害虫の発生や病気の発生自体はほぼありません。
ただし、害虫が葉に隠れて越冬したり、
病気の原因となる菌が、枯れ枝で越冬することがあります。

害虫が越冬しやすいのは、落ち葉です。
株元などに溜まった落ち葉は、取り除いておきましょう。

また、病原菌が潜みやすい枯れ枝は、切り取るようにします。
ちょっとしたことですが、この一手間で、
次のシーズンの病害虫を軽減することができます。

■レモンの育て方 12月のポイント
1.水やりの頻度を下げていく
2.木の状態と環境に合った防寒対策をする
3.落ち葉や枯れ枝を取り除き、病害虫対策をする 

■参考
・レモンの育て方|弱剪定で栽培、鉢植えもOK