バジルの効用は?

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バジルは日本でもおなじみのハーブです。
シソ科の植物のため、風味もシソに若干似ています。

"バジリコ"と呼ばれる事もありますが、
"バジリコ"はイタリア語、英名が"バジル"です。

和名はメボウキといいますが、
これは、バジルの種子(バジルシード)が、
水分を含むと30倍にも膨らんでゼリー状になり、
このゼリー状の物質によって、目の汚れを取り去る、
目薬として利用されてきた事によります。

・バジルの栄養
バジルの栄養成分で特筆すべきはβカロテンが豊富な事です。
βカロテンは、抗酸化作用と免疫力を高める作用があるため
アンチエイジングに非常に効果がある成分です。

また、ビタミンEも多く含まれている方です。
ビタミンEも抗酸化作用をもつ成分です。

アメリカの国立がん研究所は、がんの予防に有効な植物性食品を
リスト化しましたが、βカロテンとビタミンEのWの
抗酸化作用などにより、バジルもこのリストに入っています。

そのほかの栄養成分としては、カルシウムや鉄分、
マグネシウムなどのミネラルが含まれています。


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香味野菜の寄せ植えを作っておくと便利


■バジルの効用

・リナロール
バジルの香りの主成分は"リナロール"という、
ラベンダーやベルガモットなどにも含まれている成分で、
軽くて清々しい良い香りがします。
この香りには鎮静作用があり、腹痛や吐き気などを鎮めてくれます。

また、殺菌・抗菌作用が強いため、風邪や気管支炎、解熱、
口内炎などの予防効果があるとされています。

虫さされや炎症には、生の葉を揉んですりつけると効果があります。
ただし、肌荒れを引き起こすメチルカビコールという、
成分が含まれているため、使用には十分注意しましょう。

・カンファー、オイゲノール
リナロールを含め、バジルに含まれている、カンファー、
オイゲノールなどの香気成分にはリラックス作用もあるため、
ストレスを解消したり、片頭痛にも効果があると言われています。

・シネオール
香り成分にはこれらのほかに、"シネオール"を含んでいますが、
この香りを蚊が忌避するため、虫除けになります。

そのほかバジルには石鹸のような界面活性作用を持つサポニンが、
微量に含まれているため、咳止めの効果があります。


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バジルの芽生え


■バジルの利用方

バジルはトマトと相性が良いので、
トマトとバジルとモッツァレラのカプレーゼサラダなど、
様々な料理に利用されます。

ハーブティーも、様々な利用法があります。
普通に飲むだけでなく、バジルには殺菌効果があるので、
うがいをすると、風邪予防や、口内炎の炎症に効果があります。

また、濃く出したハーブティーや、
フレッシュまたはドライバジルを浴槽に浮かべたハーブバスもお勧めです。

フレッシュな香りによって、リラックス効果や、
不眠,頭痛、ヒステリーなどに効きます。

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