ミツバを一鉢育てると、料理に便利
菜園の片隅に植えておくのも良い
ミツバは、こぼれダネでもよく育つ
ミツバ(三つ葉)は、セリ科の多年草で、
ミツバゼリとも呼ばれます。
名前の起源は、葉先が3つに割れていることからです。
ミツバは、山椒、ミョウガ、シソと並ぶ、
日本で愛されている香味野菜です。
山地に自生し、草丈は40cmほどになります。
ミツバは、育て方により、
青ミツバ、根ミツバ、切りミツバ、
などに分けられます。
家庭菜園では、青みつばを栽培するのが一般的です。
■ミツバの育て方と栽培方法
・栽培場所
セリ科の野菜を2年くらい作っていない場所で、
育ち始めるまでは、やや日陰の場所を好みます。
丈のあるトウモロコシやインゲンの脇に、
植えても良いでしょう。
・用土
土壌は、中性あるいは弱酸性を好みます。
酸性土壌は石灰をよく混ぜ込んでタネまきします。
ミツバは、連作が苦手です。
鉢、プランター、容器栽培では、
新しい培養土や土を用いると、
病害虫にかかりにくく元気に育ちます。
・タネまき
5~6月上旬、8~9月上旬が適期です。
ミツバのタネは一晩水に漬け、
生乾きにしてからまくと良いです。
ミツバは、鉢、プランター、とろ箱に、
5センチ間隔でタネをスジまきします。
3号ポットの場合は、10粒ほどばらまきします。
ミツバは、光好性種子ですので、
覆土は薄くタネがかくれる程度にし、
シャベルなどで上から押さえ、
用土に圧着させます。
・タネまき後の管理
たっぷりと水やりし、
発芽まで乾かさないようにしましょう。
双葉が開いたころまでに、
間引いて株間2~3センチにします。
ミツバは、半日陰を好み、
真夏には育ちが悪くなるので、
半日陰に移動するか遮光し、
水切れしないよう栽培します。
・追肥
追肥は、1ヶ月に1度くらい、
化成肥料や薄めた液肥を与えます。
・収穫
草丈が15㎝くらいに生長したら、
茎を折り取って収穫します。
大量に収穫するときは、
地際から切り取り収穫します。
ミツバは、生命力が強い植物ですので、
収穫してすぐ葉が出てきます。
・とうだち
6~8月に、5枚の花弁の、
白い小さな花を咲かせます。
とうだちしてきたら早めに摘み取り、
わき芽を出させます。
・病害虫
アブラムシ類、キアゲハなどは、
見つけしだい駆除します。
まれに、さび病、べと病が出ます。
すぐに消毒してください。