ショウガ、家庭菜園ならではのおいしさ
ショウガの甘酢漬け、自家製は格別
ショウガの苗も販売されている
ショウガ(生姜)はショウガ科の多年草で、
食材や生薬として広く活用されています。
原産地は、インド、マレーシアなど暖かい土地。
ショウガは、料理の香り付けや臭い消しに、
食欲増進や殺菌作用もあります。
採りたてがたいへんおいしいので、
夏の家庭菜園に取り入れてみたい香味野菜です。
■ショウガの育て方 栽培方法
・植え付け場所
ショウガの植え時は、4月~6月です。
東京標準で5月上旬くらいが最適です。
連作が苦手なので、新しい場所や土に植えます。
風が強く当たらない場所で、
高温多湿な場所が理想的です。
・用土
植え付け2週間前に、植え付け場所に、
苦土石灰を入れて耕しておきます。
1週間前には、堆肥または油かすなど、
肥料をたっぷり混ぜ込みます。
植え付け時に、有機化成肥料を、
1㎡あたり200gほど施します。
・タネショウガの扱い型
まず大きな塊のタネショウガを、
園芸店、通販などで求め、
2~3芽をつけて切り分け2~3日乾燥させます。
八百屋やスーパーのヒネショウガでも、
育つことがありますが、
タネショウガのほうが確実に育ちます。
・植え付け方
地植えでは、芽を上に向け7~8cm間隔で植えます。
畝間は60cmにくらい、覆土は6~7cmとします。
標準プランターなら6個くらい、
できれば深さが30cmくらいの、
大型コンテナのほうが生育が良いです。
丸のままのタネショウガ2個でもよく育ちます。
ショウガのプランター栽培では、
ショウガのタネは5cmくらいの深さに埋め、
その上に乾燥を防ぐためにワラか腐葉土を敷きます。
深さが30cmあれば、鉢植えでもよく育ちます。
・水やり
ショウガは乾燥が苦手です。
夏は、土が乾かないように朝夕2回水をやります。
・肥料と増し土
成長期は、3~4週間おきに、
化成肥料と油かすを追肥します。芽が伸びて本葉が5~6枚のころ増し土します。
新しい茎がふくらんだときに、また増し土をします。
・収穫
葉ショウガは、8~9月に、
タネショウガの付け根から、
ていねいに切り取り利用します。
新ショウガは、葉が2~3枚開いたころから、
順番にタネショウガを傷めないよう、
つけ根からかき取って収穫します。
そのまま味噌で食しても最高の味です。
根ショウガは9~10月頃になって葉が黄色くなり、
じゅうぶんに根が太ったら、丸ごとそっと掘り出します。
タネショウガは、泥付きのまま切り分けて、
冷凍保存すると長持ちします。