ワケギは手軽に育てられる
ワケギの種球(球根)
ワケギ、畑で育てておくと便利
ワケギ(分葱)は、
ネギ科(ユリ科)の球根性多年草です。
ギリシアが原産で、海外では、
スプリングオニオン、サラダオニオンなどと、
名づけられています。
葉は、葉ネギより細く淡い緑色で、
丈は、約30~50cmくらいになります。
ワケギは、タネができないので、
球根(鱗茎りんけい)で分けつさせ増やします。
ワケギは、ネギにくらべて育て方が容易で、
狭い場所、鉢、プランターでも栽培できます。
ネギの少ない春に収穫できるので、
家庭菜園に最適の野菜です。
ワケギの露地栽培では、
放っておいても数年は続けて収穫できます。
菜園の隅に育てておくと便利です。
ワケギはネギと比べ臭いと辛みが弱く、
ほどよい香りと甘みがあり、
関西でよく調理に使われます。
また栄養素に富んでおり、
β-カロテン、ビタミンCが豊富で、
カルシウム、鉄、リンなどのミネラルも、
多く含んでいます。
■ワケギの育て方 栽培方法
・植え付けの目安
ワケギは生長スピードが早く、
植え付け後、約30日で収穫できます。
ワケギは、年内に収穫するには、
8月上旬~下旬くらいに植え付けます。
9月中旬~10月下旬ごろに植えると、
年末~4月ごろに収穫できます。
・畑の準備
ワケギは生命力が強く、
容器や土をあまり選びませんので、
神経質にならなくてもだいじょうぶです。
畑の場合、植える約2週間前に、
苦土石灰を1平方メートルあたり2つかみ、
化成肥料を2つかみ、堆肥約3㎏をまき、
よく混ぜ込んで耕します。
ワケギの球根は、1ヶ所に2~3球ずつ、
深さ3㎝くらい15~20cm間隔で植え付けます。
球根の先が見えるくらいに土をで覆い、
たっぷりと水を与えます。
プランターや鉢の場合は、
培養土に元肥を混ぜ、1ヶ所に1球ずつ、
標準プランターで1列、5㎝間隔で、
植え付けます。
・収穫
ワケギは、2~3週間で芽が出ます。
茎葉が15㎝程度に伸びたら、
根元から3cm上で切り取り、
順次収穫することができます。
・肥料
植え付け後、20日間隔で、
化成肥料を施します。
鉢、プランター栽培などの場合、
週に1度薄めた液肥を与えます。
追肥するときに、軽く土を寄せると、
分球が促されます。
・球根の堀り上げ
ワケギが、春4~6月に枯れてきたら、
球根を掘り上げて陰干しします。
雨に当たらない風通しの良い、
場所で保存します。
秋になったら再び、球根を定植します。
*ワケギの種類により球根のできる時期が異なりますので、
購入時に確認してください。
ワケギと貝のぬた
■ワケギの調理方法
収穫してすぐ「ぬた」など、
酢みそで食べるとおいしいです。
たまごとじ、炒め物、薬味、スープ、
お好み焼きなど色々な料理に合います。
ネギを使うお料理に使ってみると、
甘く柔らかい味がよく分かり、
その素材のよさ、新鮮さが味わえます。
POINT!
・収穫期を見極めて種球を植える
・路地栽培なら数年放置できる
・追肥は必ず定期的に与える