アサツキ、まろやかでおいしい
アサツキの花、愛らしい
アサツキの花、群生もきれい
アサツキ(浅葱)は、ユリ科ネギ属の球根性の多年草です。
もともと、山野に自生していた野菜です。
ネギよりもやや葉の色が淡く、
花は薄い紫のアザミのようでたいへん愛らしいです。
ネギの種類のなかでは、アサツキの細い葉が珍重され、
酒の肴の添え物に、お料理に活用できます。
一般のネギに比べて味わいがマイルドなので、
刺身、吸い物など料理の味を引き立てます。
流通量がやや少ないので、関東では細い葉ネギのことを、
アサツキと呼んで販売されることも多いようです。
アサツキは、ネギ属のなかで、味も栄養も優れていて、
主に「ぬた」や薬味や料理の添え物として利用されてます。
耐寒性が強く育てやすいので、家庭菜園にお勧めです。
アサツキに似た品種にハーブのチャイブがあり、
アサツキは、西洋アサツキ=チャイブの変種と言われています。
■アサツキの育て方 栽培方法
8月下旬ころから園芸店や通販に、
球根が出回る球根を求めます。
ネット袋に20球入りくらいです。
・植え付け時期
8月下旬から9月下旬。
気温が下がると芽が出るので、
その前に植え付けましょう。
・栽培場所
半日、日が当たれば元気に育ちます。
・畑の準備
地植えの場合、
1㎡あたり、ひとつかみの苦土石灰で、
土質を修正します。
溝の長さ1mに対し、堆肥2つかみ、化成肥料1つかみ、
施し、混ぜ合わせておきましょう。
鉢・プランター栽培の場合、
容器に堆肥を2cm敷き、
草木灰をひとつかみ入れてから、
培養土を容器の縁から3cm下までいれます。
・植え付け
アサツキのタネ球は、外皮をきれいにとって、
2~3球に分け、根も均等に分けておきます。
地植えのアサツキの場合では、
畝を6~7㎝の高さ、株間を15~20㎝とります。
鉢植えでしたら、5号鉢くらいに、
2~3球を1ヶ所に植え付けます。
プランターの場合は、中央に1列、株間10~15cm、
1ヶ所に2~3球くらいを植え付けます。
・追肥と水やり
アサツキの植え付け後は、
通常の栽培方法でだいじょうぶです。
追肥は、1ヶ月に1回固形肥を与え、
水やりは欠かさないようにしましょう。
・植え付け後の管理
植え付け後10日前後で発芽します。
生長しますが、冬に地上部が枯れ落ちます。
株は地中で生きていて、
春になると元気に発芽してきます。
・軟白させる
2月初めから中旬に、葉の先っぽが見えてきたら、
株の両側から10cmくらいの厚さで、土を盛ります。
・収穫
軟白したアサツキは、
盛った土から芽が見えたら、
掘り取って収穫します。
一般のアサツキが、
20㎝くらいに育ったら収穫です。
9月に植えたアサツキは、次の3月には収穫できます。
収穫時に根の部分を残して刈り取れば、
5月くらいまで収穫が維持できます。
アサツキは、しだいに地上部分が枯れてきます。
自然に枯れるのを待って、掘り起こして、
再びタネ球として、9月に植えつけます。
POINT!
・半日、日が当たれば元気に育つ
・タネ球として残す分は、自然に枯れさせる
アサツキ、マグロ、ワカメのぬた
■アサツキの調理方法
アサツキは、ワケギと同様、
おひたし、酢みそ和え、吸い物、
薬味としてたいへん便利です。
ワケギより味がマイルドです。
若いワケギを生のままに調理したぬたは、
つまみにごはんに最高です。
アサツキは、ネギと同じ感覚で使うとおいしいです。
ネギより、味がまろやかで、見た目もキレイなので、
素材を味わいたい刺身、そば、うどんなど麺類にも合います。