4月に入ると、気温も上がってきて、
ユズは新梢を伸ばし始めて生育を開始します
ユズは枝を伸ばして葉を展開しはじめますが、
同時に害虫の発生も増えてきます。
■ユズの育て方 4月
・栽培環境
地植えも鉢植えも、よく日を当てるようにします。
気温が高くなってくると、風通しの悪さから病害虫が発生しやすくなるので、
風通しを確認し、風の通りも良くしておきます。
4月に入っても、夜に冷えることがあります。
急激な冷えにより、新梢が傷んだり、大切な葉が落ちることがあります。
基本的には防寒は不要ですが、雨や強風などで冷えが心配な日は、
鉢植えを軒下や風の当たらない場所に移動させておきましょう。
・水やり
地植えは雨だけでも過ごせることがほとんどです。
雨が長い間降らず、土が乾くようであれば、水を与えるようにします。
鉢植えの場合も、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。
4月からは新梢が伸び始めるのと、気温が上がってくるのとで、
意外と水分が必要になります。
また、風が強い日があると、思っている以上に空気が乾燥していることがあります。
空気が乾燥していると、それだけ土も乾きやすくなるので、
土が乾きすぎないように注意しましょう。
ユズの開花も、今の時期の手入れで左右されます
・追肥
3月に春肥を与えていない場合は、4月上旬までに与えておくようにします。
・接ぎ木
4月は接ぎ木ができます。
前年に伸びた春枝を使って、休眠枝接ぎが可能です。
接ぎ穂は、剪定時に保存しておいたものを使いましょう。
・害虫
春になって、新梢や新芽が動き始めると、どうしても発生するのが害虫です。
この時期は、特にアブラムシとハモグリガに注意します。
アブラムシはユズの葉などにくっついて、そこから吸汁します。
数が少ないうちは被害がほとんどないように思えますが、
アブラムシはウィルス性の病気を媒介することがあるので、油断はできません。
数が少ないうちに捕殺するか、薬剤を使って防除します。
ハモグリガは、葉の中を幼虫が食害するため、
数が増えると健全な葉が減り、株が弱ります。
葉の中を幼虫が食害した痕が、絵を描いているように見えるため、
エカキムシと呼ばれることもあります。
食害した部分が目立つため、
数が少ないうちは葉ごと摘んで処分するか、葉の上から指でつぶしておきます。
ハモグリガも薬剤を使うと防除できるので、発生が多い場合は検討してください。
健康なユズの樹は実りが良いですね
・ユズの状態
いわゆる「春枝」と呼ばれる新梢が伸び始めます。
春枝が伸びることで、柔らかい部分を狙って害虫が集まります。
また、春枝はトゲが多いので、
手入れをする時にひっかけないよう、注意しましょう。
■ユズの育て方 4月のポイント
1.新梢が出て気温が上がるので、水切れに注意します
2.春肥が済んでいない株には、上旬までに施します
3.害虫をこまめにチェックし、見つけたらすぐに対応します
■参考
・ユズの育て方
・ユズ(ゆず、柚子)のわかりやすい剪定方法
・ユズ(ゆず、柚子)の実がならない、少ない理由は?
・ユズの育て方 12ヶ月