ミョウガは、1回植えると、
3~4年は、そのままでも毎年収穫できます。
しかし、だんだんと根茎が混み合い、
株自体も老化して元気がなくなると収穫量が減ります。
1.間引きをする
ミョウガの老化を防ぐためには、
5~6月か、11月下旬から12月上旬に、
1m間隔で長さ40cmずつ根株を掘りとって、
間引きをしてあげます。
掘り起こした根株は、
20~30㎝間隔で植え付けます。
ミョウガは連作が苦手ですから、
新しい場所や用土に植え替えます。
2.土と石灰を補う
ミョウガは酸性土でも育ちますが、
苦土石灰で中和した用土を好みます。
間引いた後に中和した土を補います。
3.追肥と敷きわらをする
ミョウガは肥沃な土地が好きなので、
梅雨明け前と地上部が枯れたころに、
追肥をしてやります。
また、冬には敷きわらやもみがらをかけて、
乾燥から保護します。
ミョウガの発芽
■地植えの植え替え
ミョウガを地植えにしている場合でも、
数年経つと株が混み合い生育が弱くなり、
収穫量が減っていきます。
そのため、地植えであっても、
定期的に掘り上げて根の整理をすると収量が上がります。
植え替えするまでの年数の目安は、3年~4年です。
・植え替えの時期
1年中、植え替えできますが、
10月中旬~11月下旬と、
1月~3月が植え替えの適期です。
・植え替え方法
植え付ける場所を移動させる場所は、
あらかじめ土作りをしておきます。
植え替える2週間ほど前に、
植え替える場所の土を20cm~30cmほど掘り起しよく耕します。
50cm四方のスペースに対し、
苦土石灰1~2つかみ、堆肥3つかみを、
入れてよく混ぜておきます。
水はけの悪い畑では腐葉土を補うと良いです。
2週間前に土を作っておくことで、
苦土石灰や堆肥、腐葉土が土とよくなじみます。
前年に葉が茂っていた範囲をスコップで掘り上げます。
根の周りの土を丁寧に落とし、
3つ~4つ芽がつくようにして根を切り分けます。
切り分けた根を10cmほどの深さ、株間10~20cmに植え付けて、
たっぷりと水を与えて植え替えは完了です。
ミョウガの根と葉のようす
■プランターの植え替え
プランターの場合は、
地植えよりも根の生育スペースが限られているので、
地植えより少し短いペースで植え替えをすると良いです。
目安としては2年~3年ですが、
あまり小さなプランターで育てていると、
すぐに根詰まりをおこしてしまいます。
毎年植え替えを行うと、
充分に株が育つ前に根の整理を繰り返すことになり、
思うように収穫できないことがあります。
少なくとも、2年は根詰まりを起こさない程度の、
大型プランターかトロ箱を選ぶと収穫量が上がります。
10号鉢くらいなら、時々ミョウガが楽しめます
・植え替えの時期
1年中、植え替えできますが、
植え替えの適期は、地植えと同じ、
10月中旬~11月下旬と1月~3月です。
・植え替え方法
プランターから土ごと根を抜き、手で丁寧に土を落とします。
3つ~4つ芽がつくように根を切り分けます。
プランターの底が隠れる程度の鉢底石を敷き、
その上に縁から3cmほど下まで土を入れます。
プランター栽培の場合は、野菜用培養土を使うと、
土作りをしておく必要がないので便利です。
土に10cmほどの深さの溝をほり、
溝に切り分けた根を横に植え、土をかぶせます。
株間は、10~15cmはとるようにします。
根を植え付けた後は、プランターの底から水が出てくるまで、
たっぷりと水を与えておきましょう。
ミョウガ、大きめ深いプランター、鉢で育つ
ミョウガの収穫は楽しい
ミョウガは、大鉢でも栽培できる
ミョウガ(茗荷 Zingiber mioga)は、
特有の良い香りと歯ざわりをもつ、
日本ならではの香味野菜です。
土壌をほとんど選ばず育て方が比較的易しくで、
病害虫の少ない野菜です。
ミョウガの栽培は、プランターやトロ箱、
深めの大鉢でもできます。
ミョウガは、根が張りますので、
できれば深さが20cm以上の、
容器で育てると生長が良いです。
■ミョウガのプランター 栽培方法
・栽培場所
ミョウガは、半日陰で風通しがやや悪く、
盛夏の高温と乾燥が避けられる場所が好きです。
木の下や家の北側など、
夏以外は日陰になるところが適しています。
・用土
プランターやトロ箱の用土は、
培養土に腐葉土を2割くらい混ぜ込みます。
プランターの底に2㎝ほど堆肥を敷きみ、
草木灰をひとつかみ入れてから用土を入れます。
・植え付け
ミョウガの植え付けは、年間を通じてできますが、
春は1~3月の芽吹く前に、秋は葉が枯れ落ちる10月下旬以降が最適です。
ミョウガは、芽のついた地下茎を、
約20cmに折ったものをを植え付けます。
地下茎は、ホームセンターや通販で購入できます。
ミョウガの地下茎は、5cmほどの深さに、
株間10~20cmに植えます。
根茎の折口を容器の縁近くにして、
根が伸びていく方向は空間を、
広くとるように植えつけます。
苗を植え付ける時期は6月頃で、
収穫は翌年からになります。
乾燥しやすい場所での栽培では、
乾燥を防ぐために落ち葉や稲わらなどを敷きます。
・水やり
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
真夏は、2回の水やりが必要でしょう。
・追肥
追肥は、梅雨入り直後に、
化成肥料をひとつかみ与えます。
11月、3月にも同じく追肥します。
・収穫
ミョウガは、8~9月頃に、
地下茎に花蕾ができ地表に出て、
黄色の花が開花します。
花が咲かないうちに、
花蕾の頭が地上に出たところを収穫しましょう。
花蕾が土の上に1~2cm顔を出したときが、
歯ごたえも香りも良く食べごろです。
・植え替え
ミョウガは、1回植えると、
3~4年は、そのまま収穫できます。
しかし、だんだんと根茎が混み合い、
葉に元気がなくなり収穫量が少なくなります。
3~4年に一度は、
根茎を掘り起こして植え替えましょう。
ミョウガは連作が苦手ですので、
新しい場所や用土に植え替えます。
ミョウガの発育や花蕾がつきにくくなるのは、
根詰まりのときや水切れのときなので、
注意してくださいましょう。
・病虫害
とくにありません。
POINT!
・容器栽培では深さ20cm以上のものを使う
・収穫は、花蕾が土の上に1~2cm出たときに
・3~4年に一度は、植え替えしよう
>>ミョウガの苗を各種見てみる
ミョウガ収穫の時期
ミョウガの収穫、新鮮で美味
ミョウガの花
ミョウガ畑
ミョウガ(茗荷 Zingiber mioga)は、
ショウガ科ショウガ属の多年草です。
東アジアが原産で、日本でも自生しています。
「花ミョウガ」は、晩夏から初秋に生え、
「ミョウガタケ」は、春の食材として美味です。
ミョウガは、あまり土壌を選ばず、
育て方が比較的にやさしく、
料理の薬味に自家栽培ミョウガがあると、
新鮮で香りが良く歯あたりのシャキシャキ感も楽しめます。
■ミョウガの育て方と栽培方法 地植え
・栽培場所
ミョウガの栽培は、半日陰で、
夏の高温と乾燥が避けられる、
やや風通しの悪い場所で良く育ちます。
家の北側、庭木の下などで、土がやわらかく、
人が歩いて踏み固めないような、
場所が適しています。
また、ミョウガは、地下茎でかなり増えるので、
地植えにするときは、
他の植物に影響を与えないような場所にします。
・畑の準備
植える場所が決まったら、
2週間、できれば1ヶ月くらい前までに、
腐葉土、堆肥、石灰を少しまいて、
畑をよく耕しておくと育ちが良いです。
・植え付けと時期
ミョウガは、芽のついた地下茎を植え付けます。
地下茎は、2、3月に通販、園芸店、
ホームセンターで売られます。
知人から、譲ってもらうのも良いです。
ミョウガは、1年中植え付けられますが、
植え付けの適期は、1月~4月と秋で、
春は芽が出る前に、
秋は枯れ落ちる10月下旬以降が良いでしょう。
5cmくらいの深さに、
地下茎に芽を4~5個つけて植えます。
株間は10~20㎝とりましょう。
苗を植える場合は、6月頃が良いです。
収穫は翌シーズンからとなります。
・追肥
ミョウガの芽が伸びてきたら、
化成肥料を軽く追肥します。
11~1月には、根茎の部分一帯に、
落ち葉や籾殻、腐葉土などを敷き詰めます。
そして、米ぬか、あるいは鶏糞と草木灰を、
2つかみほどばらまきます。
3月には、化成肥料を、
芽だし肥料として、少々与えます。
・収穫
ミョウガは、7月中旬~9月頃に、
地下茎に花蕾ができ地上に出て開花します。
ミョウガダケは4月中旬、
夏ミョウガは7月中旬から、
秋ミョウガは、8月中旬に収穫します。
ミョウガは、花蕾が土の上に、
2~3cm出てきたら採取します。
土のなかの細くなった茎の部分まで、
手で感触を確かめて掘り取ります。
・植え替え
ミョウガは、1回植えつけると、
3~4年は、そのままでも収穫できます。
しかし、だんだんと根茎が混み合い、
収穫量は少なくなります。
3~4年に一度は、適当な間隔で根茎を掘り起こし、
空地を作るか、植え替えをしましょう。
ミョウガは連作が苦手なので、
新しい場所や用土に植え替えるようにします。
*ミョウガは、大き目の鉢やプランターでも栽培できます。
>>ミョウガの育て方 プランター栽培もできる
>>ミョウガの苗を各種見てみる